アッシャー家の末裔

【解説/みどころ】
ポーの『アッシャー家の崩壊』を中心に、『楕円の肖像』『リジーア』の3作から想を得た怪奇映画。不気味な燐光を発する暗い沼地の脇に建つアッシャー家。病弱で瞑想的なロドリークと妻マドレーヌがここに暮らしていた。ある夕暮れ、友人ラミが館を訪ねて来た。妻の肖像を描くロドリーク。だが、肖像が完成に近づくにつれ、マドレーヌは生気を失っていき、やがて……。ラストには、館が沼にのみ込まれていくシーンが用意され、ポーの原作がもつ怪奇色が忠実に再現される。と同時に、監督のJ・エプスタンは、全編に漂う妖気を再現するため、スローモーションやアングルの多彩な変化、あるいはシュールレアリスティックなショットの積み重ねなどを最大限に駆使。サイレント映画の美学的な頂点を極める作品となっている。
- キャスト
- ジャン・ドビュクール/ マルグリット・ガンス/ シャルル・ラミ/
- スタッフ
- 監督: ジャン・エプシュタイン 脚本: ジャン・エプシュタイン 原作: エドガー・アラン・ポー
- 原題
- LA CHUTE DE LA MAISON USHER
- 上映時間・制作年
- 分/1928年
- 制作国
- 仏
あわせて読みたい
最新ニュース
おすすめフォト
おすすめ動画 >
-
X
-
Instagram