【解説/みどころ】
白黒画面の中、コップに差された一輪の花だけが赤く浮かび上がっている。清順美学の真の誕生と、当時の映画ファンを躍り上がらせた作品で、この冒頭シーンから鈴木清順の特異な色彩感覚がきわ立ち、最後まで息もつかせぬドラマ(反ドラマ?)運びになっている。暴力団つぶしと殺人犯を追う元刑事の活躍を描いた大藪春彦の『人狩り』が原作で、ガラスを使った室内セット効果、あるいは映画館の裏にある暴力団事務所など、清順世界がたっぷりと楽しめる。“きわめて耽美的な暴力映画(石上三登志)”“日本映画史上もっともアメリカン・ハードボイルドに近づいた作品(小林信彦)”と絶賛されている。
- キャスト
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宍戸錠/
木島一郎/
渡辺美佐子/
鈴木瑞穂/
川地民夫/
金子信雄/
小林昭二/
江角英明/
- スタッフ
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監督:
鈴木清順
脚本:
池田一朗
山崎忠昭
原作:
大藪春彦
- 上映時間・制作年
- 分/1963年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 日活
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