【解説/みどころ】
澤井信一郎の監督第1作で、松田聖子の映画デビュー作。歌人・伊藤左千夫の原作は、これが3度目の映画化である。木下惠介による最初の映画化と同様、巡礼の老人の回想という形で物語は始まる。醤油製造業の旧家に生まれた政夫は、病弱な母の世話をするいとこの民子に恋心を抱く。しかし、世間の醜聞を恐れて二人は引き裂かれ、民子は無理矢理に結婚させられ、やがて帰らぬ人となる。澤井監督は新人らしからぬ落ち着いた演出によって、この古風な物語をしっとりと落ち着いた叙情的作品に仕上げた。この後、薬師丸ひろ子、原田知世、石原真理子、後藤久美子と澤井は次々にアイドルを起用し、彼女たちの新生面を引き出す魅力的な作品を作っていく。
- キャスト
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松田聖子/
桑原正/
島田正吾/
加藤治子/
樹木希林/
- スタッフ
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監督:
澤井信一郎
脚本:
宮内婦貴子
原作:
伊藤左千夫
- 上映時間・制作年
- 91分/1981年
- 制作国
- 日本
- 配給
- サンミュージック=東映東京
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