“出ているドラマにハズレなし”と言われる理由 野呂佳代の強みとは
先日、Xで「野呂佳代が出ているドラマにハズレなし」というポストを見かけた。いわゆる“主役級のスター”という立ち位置ではないはずなのに、彼女の名前があるだけで、作品への信頼度がグッと上がるのはなぜだろう――。10クール連続でのドラマ出演。4月13日スタートのドラマ『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系)では、ついに二番手ポジションに抜てきされた。“よく見かける存在”から、作品の核を担う役者へと着実にステップアップを重ねてきた野呂。本稿では、『銀河の一票』での名演を中心に彼女の魅力を深掘りしていく。
【写真】野呂佳代、『銀河の一票』スナックのママ役が話題
■アイドル・バラエティタレント・役者——キャリアの連続性
筆者が初めて野呂の存在を知ったのは、SDN48のキャプテンを務めていたときのこと。彼女は、2006年にAKB48の2期生としてデビューしたのち、2010年にSDN48へ完全移籍。2012年に“全員卒業”を迎えるまで、キャプテンとしてグループを牽引してきた。背中で引っ張るキャプテン…というよりは、いじられキャラの愛されリーダー。卒業後に出演したバラエティ番組で、「キャプテンらしさを見せるために、秋元(康)さんの楽屋にあったお菓子を『食べていいから』と勝手にメンバーに振舞っていた」というエピソードを明かしていたときは、「野呂ちゃんっぽすぎる」と思わず爆笑してしまった。
芸能活動未経験のメンバーが多いなかで、すでにAKB48としてデビューしていた野呂は、本来ならば“先輩”として一線を引かれてもおかしくない立場にあったはず。しかし、彼女は距離を生むどころか、自らその壁をぶち壊しにいくことで、親しみやすいキャプテンとして愛されていたのだ。
グループ時代に、メンバー間の“和”を保つ潤滑油のような役割を担っていた経験は、『ゴットタン~The God Tongue 神の舌~』(テレビ東京系/以下『ゴットタン』)でのアシスタント業において、より洗練された形で発揮されていた。芸人の“本気の悪ふざけ”を追求する『ゴットタン』は、バラエティタレント・野呂佳代のブレイクのきっかけとなった番組だ。最初こそ自信なさげな様子を浮かべていたが、劇団ひとりによる本気のお説教などを乗り越えていくうちに、だんだんと本来の力を発揮するように。また、同番組内で繰り広げられていたコント企画での演技は、振り返れば役者・野呂佳代の原点だったように思えてならない。

