いとうあさこ、未婚女性を演じた主演映画 脚本を目にして「リアルだな」
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お笑いタレントのいとうあさこ、俳優の佃典彦、佐々木想監督が5日、都内で開催された映画『鈴木さん』公開記念舞台あいさつに出席。主演のいとうは「いろいろな向きで、圧がかかる世の中な気はいたします」としたうえで「私も元気に生きるので、皆さんもぜひ、元気に生きていただきたいと思います」と笑顔で観客に呼びかけた。
【写真】主演映画公開記念舞台あいさつに登壇したいとうあさこ
本作は、45歳以上の未婚者は市民権を失ってしまう、とある国のとある街を舞台に、45歳を目前に控えたよしこ(いとう)や、突然迷い込んできた身元不明の中年男性・鈴木さん(佃典彦)などの登場人物が織りなすドラマを描く。
作品との出会いについて聞かれたいとうは「(脚本を)読んだときは、リアルだなっていうか。どんなに時代が変わっても、この感覚は、まだ人間の根底にあるよなっていう、いやなところ。面白いなと思って。まだ『うん』も『いいえ』も言う前に、監督が『一度お会いしましょう』って」とコメント。
喫茶店で待ち合わせた当日は、夏の暑い日で、いとうは面談の前の仕事が押していたそうで「監督に連絡を入れてもらって。スタッフに。『暑いので先に何かお飲みになっていてください』って。たぶん30~40分遅れて行ったと思うんですけど、外で、汗びしょびしょになって待ってて(笑)」と佐々木監督との初対面を回想。
そして「その時に一目ぼれというか『この人面白そうな人だな』と思って。中に入ったら、結局台本の話というよりは、若い頃、大学時代の失恋の話でしたね。ずっとそんな話を訥々となさって(笑)。で、この方の脳みその中に入りたいって思った」とも。なぜ喫茶店の中に入らなかったのかを聞かれた佐々木監督は「おしゃれな喫茶店だったので」と照れ笑いを見せていた。
映画『鈴木さん』は全国公開中。