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45歳以上の未婚者は市民権を失う いとうあさこ主演『鈴木さん』“理想郷”の実態映す予告

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映画『鈴木さん』場面写真
映画『鈴木さん』場面写真(C)映画「鈴木さん」製作委員会

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佐々木想

 お笑いタレントのいとうあさこが映画初主演する佐々木想監督最新作『鈴木さん』より、物語の舞台となる“理想郷”の実態を映し出す予告編が解禁された。

【動画】“理想郷”の実態を映す『鈴木さん』予告

 本作は、社会に翻弄され追いつめられる中年男女を描くディストピアSF映画。メガホンをとったのは、自主制作映画『ぴゅーりたん』が、2009年第31回ぴあフィルムフェスティバルに入選したほか、第28回バンクーバー交際映画際にてドラゴン&タイガー・ヤングシネマ・アワード(アジア新人監督賞)にノミネートされるなど、海外でも評価を得ている佐々木想。

 キャストは、主演のいとうのほか、佃典彦、大方斐紗子、保永奈緒、宍戸開など個性的な俳優陣が顔をそろえる。第33回東京国際映画祭TOKYOプレミア2020に正式出品されたほか、第25回プチョン国際ファンタスティック映画祭にてBIFAN World Fantastic Blueに入選、第11回北京国際映画祭ではSPECIAL JURY PRIZEを受賞した。

 舞台は、現人神である「カミサマ」を国家元首にいただき、清く、美しく輝ける、とある国のとある街。少子化にあえぐこの街では、45歳以上の未婚者は市民権を失うという条例が制定されており、市民権を剥奪されると街を出て行かなければならない。あるいは軍に入隊し、お国の為に働く道を選ばなければならない。

 この街で介護施設を営んでいる未婚のよしこは、45歳を目前に控え、街から排除される不安を抱えながら日々暮らしていた。市民権を得ることを諦め街を出るという選択もあるが、彼女は施設に入居している老人たちを見捨てることはできない。そんな中、老後施設に一人の身元不明の中年男性が迷い込んでくる。よしこは彼と結婚しようとするが…。

 予告編は、呪術的な音楽が流れる中、「国家元首である“カミサマ”が、国民の前に姿を見せなくなってから、20年ー」という言葉と共に“カミサマ”の肖像画がゆっくりと映し出されるところからスタート。続いて、生い茂る草むらをかき分ける謎の男、のっぺりとした表情をしている3人の中年男性、「鈴木」と口々に発する3人の老婆など、脈絡もなく次々と登場人物が映し出され、不穏な雰囲気を醸し出す。

 その後、住所不定・年齢不詳な謎の男“鈴木さん”が現れ、よしこの施設で過ごす様子や、「“カミサマ”の肖像画には礼拝を」「髪の毛は七三分けに」「手首に刻まれた個人番号」など、理想郷とされるこの国の実態がわかる、様々な条例や慣習が紹介されていく。

 婚活イベント・セミナーで「家族を作ることは、神様の国に住む者の義務なんです」と熱く語る市長。終盤ではそんな市長に対し、よしこが「なんで、その、あたしたちは…」と何かを質問しようとする姿に続き、「狂った世界」「格差社会」「理想郷」「排除」「監視社会」「同調圧力」といった意味深なキーフレーズが重なっていく。果たしてこの“理想郷”の全貌とはー。

 映画『鈴木さん』は、2022年2月4日より全国公開。

映画『鈴木さん』予告編

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