ラジー賞ノミネート発表! ブルース・ウィリスを称える?特別賞新設で8ノミネート
その年に公開された最低映画に贈られるゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)。第42回となる今年のノミネーションが発表された。最多となったのは、ダイアナ妃の半生を描くNetflixの『ダイアナ:ザ・ミュージカル』で、9つの部門で候補入りした。
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この賞は、毎年のアカデミー賞発表に先駆けて最低映画を表彰するもので、実力があるにもかかわらず酷い作品に出演した俳優や、大ヒットしたものの内容の伴わない作品などに与えられることが多い。
見事(?)最多ノミネートを獲得した『ダイアナ:ザ・ミュージカル』は、ダイアナ妃の半生を描くブロードウェイ・ミュージカルを、上演に先駆け収録し、Netflixで配信したもの。最低映画賞、最低主演男優賞、最低主演女優賞など、主要部門をふくむ9部門でノミネートされた。
次点は、エイミー・アダムス主演の『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』と『Karen(原題)』で、5部門でノミネート。『ディア・エヴァン・ハンセン』と『スペース・プレイヤーズ』の4部門と続く。
今年は特別に、「ブルース・ウィリスの最低演技賞2021」なるカテゴリーが発表され、ブルースが同部門で8つのノミネートを独占した。これは、2021年に彼が出演した8作品の中で、最悪だった演技を選ぶもの。今シーズン、ブルースは多くの作品に出演しており、名誉の負傷とも言える。
受賞者の発表は、アカデミー賞授賞式の前日、現地時間3月26日に行われる。
第42回ゴールデンラズベリー賞ノミネート作品は以下の通り
■最低映画賞
『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
『インフィニット 無限の記憶』
『Karen(原題)』
『スペース・プレイヤーズ』
『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
■最低主演男優賞
スコット・イーストウッド『Dangerous(原題)』
ロー・ハルトランフ『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
レブロン・ジェームズ『スペース・プレイヤーズ』
ベン・プラット『ディア・エヴァン・ハンセン』
マーク・ウォルバーグ『インフィニット 無限の記憶』
■最低主演女優賞
エイミー・アダムス『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
ジーナ・デ・ヴァール『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
ミーガン・フォックス『Midnight in the Switchgrass(原題)』
タリン・マニング『Karen(原題)』
ルビー・ローズ『ヴァンキッシュ』
■最低助演男優賞
ベン・アフレック『最後の決闘裁判』
ニック・キャノン『ザ・ミスフィッツ』
メル・ギブソン『Dangerous(原題)』
ギャレス・キーガン『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
ジャレッド・レト『ハウス・オブ・グッチ』
■最低助演女優賞
エイミー・アダムス『ディア・エヴァン・ハンセン』
ソフィー・クックソン『インフィニット 無限の記憶』
エリン・デイビー『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
ジュディ・ケイ『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
タリン・マニング『Every Last One of Them(原題)』
■ブルース・ウィリスの最低演技賞2021年(特別賞)
ブルース・ウィリス『American Siege(原題)』
ブルース・ウィリス『Apex(原題)』
ブルース・ウィリス『コズミック・シン』
ブルース・ウィリス『Deadlock(原題)』
ブルース・ウィリス『Fortress(原題)』
ブルース・ウィリス『Midnight in the Switchgrass(原題)』
ブルース・ウィリス『Out of Death(原題)』
ブルース・ウィリス『サバイバル・シティ』
■最低スクリーンカップル賞
不器用なキャスト&貧弱な歌詞(もしくは振付)の曲『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
レブロン・ジェームズ&彼がドリブルしたワーナーのカートゥーンキャラクター(もしくはタイム・ワーナーの製品) 「スペース・プレイヤーズ」
ジャレッド・レト&重いラテックスのメイク顔、気持ち悪い服、奇妙なアクセント『ハウス・オブ・グッチ』
ベン・プラット&プラットが常に歌っていることを普通のことかのように振舞うキャラクター 『ディア・エヴァン・ハンセン』
トム&ジェリー(またの名をイッチー&スクラッチー (アニメ『ザ・シンプソンズ』の劇中アニメ))「トムとジェリー」
■最低監督賞
クリストファー・アシュレイ『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
スティーブン・チョボスキー『ディア・エヴァン・ハンセン』
コーク・ダニエルズ『Karen(原題)』
レニー・ハーリン『ザ・ミスフィッツ』
ジョー・ライト『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
■最低脚本賞
ジョー・ディピエトロ『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
コーク・ダニエルズ『Karen(原題)』
カート・ウィマー、ロバート・ヘニー『ザ・ミスフィッツ』
ジョン・ラゾール、サリー・コレット『スティーラーズ』
トレイシー・レッツ『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
■最低リメイク・パクリ・続編賞
『Karen(原題)」(「クルエラ」の意図しないリメイク)
『スペース・プレイヤーズ」
『トムとジェリー」
『スティーラーズ』(『オリバー・ツイスト』のラップリメイク)
『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』(『裏窓』のパクリ)