日本語で「マシュマロ」Tシャツも 『ガンパウダー・ミルクシェイク』殺し屋たちのポップなアイテム
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イスラエルの鬼才ナヴォット・パプシャド監督最新作『ガンパウダー・ミルクシェイク』より、場面写真7点が解禁。女たちの激しいガンアクションが展開する物語を彩る、ポップでキッチュな魅力あふれるアイテムの数々を収めている。
【写真】さまざまなアイテムが殺し道具に 『ガンパウダー・ミルクシェイク』フォトギャラリー
本作は、飛び交う銃弾、ほとばしる血しぶき、渦巻く硝煙の中で、女たちが連帯し共闘する様を描くアクション作。監督・脚本は、前作『オオカミは嘘をつく』(2013)がクエンティン・タランティーノ監督から絶賛されたナヴォット・パプシャド。パプシャド監督が古今東西の傑作アクション作とその作り手たちにオマージュを捧げ、CG抜きの生身のアクションにバイオレンスとユーモアを融合させた新時代のシスター・ハードボイルドを誕生させた。
ネオンきらめくクライム・シティ。サム(カレン・ギラン)は、この街の暗殺組織に属する腕利きの殺し屋。だがある夜、ターゲットの娘エミリー(クロエ・コールマン)を匿ったことで組織を追われ、命を狙われる羽目に。殺到する刺客たちを蹴散らし、夜の街を駆け抜ける2人は、かつて殺し屋だった3人の女たち(カーラ・グギーノ、ミシェル・ヨー、アンジェラ・バセット)が仕切る図書館に飛び込んだ。図書館秘蔵のジェーン・オースティン、ヴァージニア・ウルフの名を冠した銃火器の数々を手に、女たちの壮烈な反撃が始まる…!
今回解禁された場面写真7点は、殺し屋と悪の組織がはびこるクライム・シティでは一見ミスマッチな、ポップでかわいいアイテムの数々を切り取ったもの。
1点目は、ふわふわの真っ白なホイップクリームに、紅白ストライプ柄のストローがアクセントになったミルクシェイクを捉えた写真。さらにその横には、ストーリーを暗示するかのように、女性同士が連帯する物語が描かれたルイーザ・メイ・オルコット作「LITTLE WOMEN」(邦題:若草物語)の本もちらりと映っている。
2点目は、「I (ハート) KITTENS BAG(子猫が大好き)」と書かれた、銃火器が詰め込まれた黄色いバッグを捉えたもの。図書館員フローレンス(ミシェル)が手慣れた様子で銃を持つ姿も収めている。
3点目は、銃が隠された古い洋書。くり抜かれたページに、まるで付録のおもちゃのように収まっている。図書館が実は武器庫という本作には、このような‟本”がいくつか登場。さらに、格言を集めた「Penny for your thoughts」(金言集)という本の中には、隠し金が入っているという遊び心も。
そして4点目に写っているのは、金の受け渡しに使われるパンダ型のキャリーバッグ。本編ではこの愛らしいバッグが、時に武器としても使用されている。5点目は、パンダの形をした携帯電話。よく見ると、キュートなパンダの顔がデザインされたボタンには血痕が。
6点目は、名うての殺し屋だったが15年前に組織と衝突し、娘サムを置き去りにして姿を消したスカーレット(レナ・ヘディ)が、淡いピンクとエメラルドグリーンの色使いがかわいいウェイトレスユニフォームに身を包みながら、ショットガンを構える姿を捉えたもの。大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で悪女サーセイ・ラニスターを演じたレナの凄みあふれる表情も印象的だ。
最期の7点目は、「マシュマロ」「北海道」と日本語で書かれたポップなTシャツが登場する場面。日本が大好きだというパプシャド監督は、このデザインを選んだ経緯について「かわいいだけじゃなくて、少しエッジのあるものを選んだ」とコメント。
多種多様なアイテムが登場する本作について、パプシャド監督は「衣装から車、小道具、そしてキャラクターそれぞれの見た目。そのすべてがさまざまなジャンルや時代にインスパイアされている。鮮やかな色彩にあふれ、楽しくてポップで魅力的な世界を作ったんだ」とそのこだわりを明かしている。
映画『ガンパウダー・ミルクシェイク』は3月18日より全国公開。