『Empire 成功の代償』ジャシー・スモレットに実刑判決 ヘイトクライム自作自演で
『Empire 成功の代償』などに出演する俳優のジャシー・スモレットが、ヘイトクライムを自作自演したとして有罪判決を受け、150日間の禁固刑が言い渡された。すぐにも収監されるようだ。Deadlineなど、米メディアが報じている。
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2019年1月、ドラマ『Empire 成功の代償』のジャマル・ライオン役で知られるジャシーが、ドラマの撮影を行っていた米シカゴで、未明に2人組に襲われる暴行事件が発生した。大声で中傷されたほか、首に縄をかけられ、化学物質をかけられたとジャシーが通報。この数日前ジャシー宛に届いた、同性愛嫌悪と人種差別的な内容の脅迫状の存在も明らかになり、アフリカ系で同性愛者であるジャシーに向けられたヘイトクライムと目された。
しかし捜査の結果、彼を襲ったとされる2人組は、ジャシーと面識があったことが発覚。ドラマの待遇に不満を持つジャシーの自作自演であると結論づけられた。
この直後、ジャシーは罰金1万ドル(約110万円)と地域奉仕活動を条件に、不起訴処分が下されたものの、その後、事態は一転。新たに特別検察官が任命され、再捜査を行った結果、2020年2月、警察への虚偽通報を含む6つの罪状で訴追され、昨年12月に5つの罪状で有罪が確定していた。
そして現地時間3月10日、この判決を受けて量刑が言い渡された。150日間の服役と、30ヵ月の保護観察処分、合わせて、シカゴ市への賠償金12万106 ドル(約1397万円)と、罰金2万5000ドル(約290万円)の支払いが命じられたという。
実刑宣告を受け、ジャシーは裁判官に向けて「わたしは無実だ。自殺行為は行わない」と主張。「もしわたしがこの罪を犯したとしたら、400年もの間恐怖に苦しめられたアフリカ系アメリカ人に、LGBTコミュニティに、こぶしを突き刺したことになります。裁判長と裁判員の皆さんのことを否定するつもりはありませんが、わたしはやっていません。自殺願望はありません。もし刑務所でわたしに何かあっても、それは自殺ではありません」「わたしは無罪です」と声を上げたという。