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磯村勇斗、映画初主演 『ビリーバーズ』信仰心と欲望の間で揺れ動く主人公を怪演

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映画『ビリーバーズ』主人公・オペレーター(磯村勇斗)キャラクタービジュアル

映画『ビリーバーズ』主人公・オペレーター(磯村勇斗)キャラクタービジュアル(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

 俳優の磯村勇斗が、7月より全国順次公開される城定秀夫監督作『ビリーバーズ』で映画初主演を務めることが発表された。宗教的な団体の中で、食欲、性欲などいかなる欲も捨て去り浄化を目指す主人公・オペレーターを演じる。

【写真】主人公・オペレーターを演じる磯村勇斗

 原作は、カリスマ的人気を誇る漫画家・山本直樹が独創的な感性と世界観で「カルト」の世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出した同名漫画(小学館)。

 過激な内容ゆえ実現不可能とも言われた本作の映像化に挑んだのは、今までに100 作以上の映像作品を手掛けてきた職人監督であり、熱烈なファンを持つ映像作家とも評される鬼才・城定秀夫。2020年『アルプススタンドのはしの方』で高い評価を獲得、2021年には現在公開中の映画『愛なのに』、そして『女子高生に殺されたい』ほか多数の公開作を控える彼自身が、本作の映画化を熱望。長年ファンである山本直樹の世界観へ最大限のリスペクトを込めながらも、絡みつくような官能美に乾いたユーモアとバイオレンスを交えた映像世界を作り上げた。

 先日、首から下だけの人物が3人写った謎のティザービジュアルが解禁されたが、今回、3人のうち最も序列の低いポジションに置かれ、純粋な信仰心と抑えきれない欲望の間で揺れ動く主人公・オペレーターを磯村が演じることが発表された。併せて、髪と髭を伸ばし、どこか野生感漂う磯村の姿を収めたオペ―レーターのキャラクタービジュアルと、城定監督と写るクランクアップショットも公開された。

 磯村は「初主演の映画が『ビリーバーズ』で良かったと心から思います。原作と脚本を読んだ時、自然とこの物語の世界を生きてみたいと感じました。俗世間と、それに対して、可能な限り欲望を削ぎ落とし、信仰する力で安住の地を求める世界。異様にも映るこちらの世界の方が純粋で、常識に囚われている世の中の方が異常なのかもしれない。ビリーバーズで生きる人物たちは皆一生懸命です。だからこそ滑稽にも見えて笑えてくる。信仰があり、エロスがあり、不気味だけどどこか哀愁があり。人間の本能の先にあるものは何なのか。混沌とした今の時代だからこそお届けしたい作品です」とコメント。

 城定監督は「『オペレーター』という風変わりな役名でこの狂気の物語を力強く牽引するのが磯村勇斗さんです。食事制限で体を絞り、髪と髭を伸ばし、電気も水道もなく、虫は入るわ、雨漏りするわの安普請の劇用プレハブに撮影前から泊り込んで役作りをし、全身全霊で演じてくれた磯村さんの存在がなければこの映画は成立しませんでした」としている。

 映画『ビリーバーズ』は、7月より全国順次公開。

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