女王蜂・アヴちゃん&森山未來が熱唱 5.28公開『犬王』、“狂騒・狂熱”の本予告映像
湯浅政明が監督を務める長編アニメ映画『犬王』が、5月28日より公開されることが決定。主人公役の女王蜂・アヴちゃんと、主人公の相棒役を務める森山未來の歌声が響く“狂騒・狂熱”の本予告映像が解禁された。
【動画】アニメ映画『犬王』、狂騒・狂熱の60秒本予告映像
本作は、室町の知られざるポップスター【犬王】から生まれた物語を変幻自在のイマジネーションで描くミュージカル・アニメーション。湯浅政明(監督)×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)といったクリエイターが集結。古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚の友情を描く。
室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪(ひょうたん)の面で隠された。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚(ともな)と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。
「ここから始まるんだ。俺たちは」。壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。
カリスマ性と歌唱力、そして野心を抱く主人公・犬王を人気バンド「女王蜂」のボーカル担当・アヴちゃんが演じ、その相棒となる琵琶法師・友魚を実力派俳優の森山未來が演じる。第78回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に出品され、現地では“ロックオペラ”と評された。
当時人気を博しながらも歴史に名が刻まれなかった犬王を大胆不敵な解釈とイマジネーションを駆使して描く、痛快無比なサクセスストーリーにして、切ない諸行無常の物語でもある本作。予告映像は、主人公・犬王を演じるアヴちゃんの歌声から始まる。そして、ヒップホップやロックが入り混じる音楽が流れる中、犬王らの派手なパフォーマンスシーン、民衆がまるで狂熱の野外フェスのように歓喜する様子などが展開していく。また、脇を固める柄本佑(足利義満役)、津田健次郎(犬王の父役)、松重豊(友魚の父役)の声も、同映像で初披露されている。
本ビジュアルは、橋の下に作られた特設ステージで、瓢箪のお面を高々と掲げる犬王と、琵琶を携えた友魚をメインに描いたもの。その背後には、橋の上から二人のステージを見届けようと待ちわびる民衆の姿もあり、音楽フェスの熱気を感じさせるデザインとなっている。
また今回、本ビジュアルがデザインされたムビチケカード第2弾が3月26日より発売されるほか、オリジナル・サウンドトラックが5月25日に発売されることも決定。ムビチケカード第2弾には、購入特典として、本作で重要な役割を果たす「平家の魂」をあしらったアクリルキーホルダーが付く。ムビチケカード第2弾は1500円(税込/数量限定)。
映画『犬王』は、5月28日より全国公開。