ガレッジセール・ゴリ初の小説『海ヤカラ』 本土返還50年の故郷・沖縄が舞台
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お笑いコンビ・ガレッジセールのゴリが本名・照屋年之名義で初の小説『海ヤカラ』を出版することが分かった。このたび、本人提供の幼少期ショットが公開となった。
【写真】沖縄で育った幼少期のゴリ
1972年5月15日、アメリカ統治下にあった沖縄が日本に返還され、今年の5月でちょうど50年。沖縄は、大戦末期には住民を巻きこんだ地上戦の戦場となり、戦後27年も他国に支配され、日本でもアメリカでもない時期があった。
そんな沖縄の本土復帰からちょうど1週間後に誕生し、今年50歳になる“復帰っ子”、お笑い芸人ガレッジセール・ゴリこと、照屋年之。照屋が、当時の沖縄を舞台に描いた児童小説『海ヤカラ』がついに完成した。
1970年、沖縄県糸満。主人公の国吉ヤカラは、日に焼けた肌に、小柄だがたくましい体をした小学5年生。オトウのような立派なウミンチュになるため、毎朝、日の出とともに漁に出て、学校では1時間目から寝ていた。そんなある日、ヤカラはハーフの転校生マギイと出会う。だれとも打ちとけようとしないマギイを不思議に思うヤカラだったが、やがてマギイの本当の気持ちを知って…。
10歳の少年ヤカラの日常を通して、当時の沖縄の様子が、映画のシーンのようにいきいきと脳裏に浮かび、物語が繰り広げられる。時代にほん弄されながらも、子どもたちが青春の中で友情を育んでゆく、愛とユーモアにあふれた作品となっている。
ガレッジセール・ゴリこと照屋年之の初の小説『海ヤカラ』はポプラ社より4月28日発売。価格は1540円(税込み)。