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中村勘九郎、花總まりら出演、“進化型エンターテイメント演劇”上演決定 劇作家・上田久美子の書き下ろし戯曲

エンタメ

スペクタクルリーディング『バイオーム』に出演する(左から)中村勘九郎、花總まり、古川雄大、野添義弘、安藤聖、成河、麻実れい
スペクタクルリーディング『バイオーム』に出演する(左から)中村勘九郎、花總まり、古川雄大、野添義弘、安藤聖、成河、麻実れい

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 歌舞伎俳優の中村勘九郎が主演を務める朗読劇『バイオーム』が、東京建物Brillia HALLにて6月8~12日上演されることが決まった。

【写真】スペクタクルリーディング『バイオーム』ビジュアル

 本作は、朗読劇にVR、ARなどのテクノロジーを駆使し、俳優とバーチャルテクノロジーの間に作り出される関係性を重視しながら、五感で体感していくサイトスペシフィック演劇。勘九郎が演劇界を牽引する俳優陣と初タッグ。宝塚歌劇団で数々の名作を手掛けてきた上田久美子による書き下ろし戯曲を、『麒麟がくる』『精霊の守り人』の一色隆司が演出する。上田が宝塚歌劇以外の脚本を手掛けるのは初めて。

 その家の男の子はいつも夜の庭に抜け出し、大きなクロマツの下で待っていた。フクロウの声を聴くために…。男の子ルイの父に家族を顧みるいとまはなく、心のバランスを欠いた母は怪しげなセラピーに逃避して、息子の問題行動の奥深くにある何かには気づかない。政治家一族の家長としてルイを抑圧する祖父、いわくありげな老家政婦、その息子の庭師。力を持つことに腐心する人間たちのさまざまな思惑がうずまく庭で、古いクロマツの樹下に、ルイは聴く。悩み続ける人間たちの恐ろしい声と、それを見下ろす木々や鳥の、もう一つの話し声を…。

 キャストはそれぞれ1人2役を演じる。主演の勘九郎がルイとケイの役を演じるほか、花總まり、古川雄大、野添義弘、安藤聖、成河、麻実れいが共演する。

 演出の一色隆司は「人間が人間たる理由…そんなことを考えてしまう作品と巡り会えました。スペクタクルリーディングというなんだかすごい響きと『バイオーム』というタイトル…すべてが心の中で一つになった時、私たちはいつもとはちょっと違った目線で自分たちを顧みることができるようになるかもしれません。朗読劇という枠を越えて、上田久美子さんが創造してくださった壮大なスケール感と、物語の深みと、そして、様々な人間の思いが、舞台という空間をも越えて皆さんに心に響きますように…そんな素敵な体験ができる作品を、素晴らしいキャスティングと一緒に目指しています」とコメントしている。

 朗読劇『バイオーム』は、東京建物Brillia HALLにて6月8~12日上演。

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