クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

間宮祥太朗、出自に苦しみ大粒の涙 島崎藤村の名作『破戒』予告映像解禁

映画

 島崎藤村の同名タイトルの名作を、俳優の間宮祥太朗を主演に迎えて映画化した『破戒』より、予告映像と本ビジュアルが解禁された。

【動画】間宮祥太朗の熱演が胸を打つ! 映画『破戒』予告映像

 1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督と名だたる巨匠が映画化してきた『破戒』。60年ぶりの映画化となる今回は、若手俳優の間宮が、自らの出自に苦悩しつつも、最後にはある決断をする主人公・丑松という難役に挑戦する。相手役・志保には石井杏奈。丑松に恋心を寄せつつも、なかなか思いを告げられない慎ましい女性を演じる。また、悩める丑松を支える親友・銀之助役に矢本悠馬。このほか、眞島秀和、高橋和也、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、大東駿介、小林綾子など名優たちが顔をそろえた。監督は前田和男。脚本は加藤正人と木田紀生が担当する。

 瀬川丑松(間宮)は、被差別部落出身ということを隠して地元を離れ、ある小学校の教員として奉職する。彼は、その出自を隠し通すよう、亡父からの強い戒めを受けていた。彼は生徒に慕われる良い教師だったが、出自を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで心を乱し、下宿先の士族出身の女性・志保(石井)との恋に心を焦がしていた。友人の同僚教師・銀之助(矢本)の支えはあったが、学校では丑松の出自についての疑念も抱かれ始め、丑松の立場は危ういものになっていく。

 苦しみのなか丑松は、被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎(眞島)に傾倒していく。思いがけず猪子と対面する機会を得るが、丑松は猪子にすら自分の出自を明かせなかった。そんな中、猪子の演説会が開かれる。丑松は「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪子の言葉に強い感動を覚えるが、猪子は演説後、政敵の放った凶刃により命を落とす。この事件がきっかけとなり、丑松はある決意を胸に、教え子たちが待つ最後の教壇へ立とうとする―。

 予告映像は、丑松の「なぜ好きな人に気持ちを伝えることが、できない」と苦悩するセリフから始まる。「部落民という素性を隠せ」という父からの強い戒めを受け、身分を隠し教師となった丑松は、下宿先で士族の娘・志保と出会い、彼女への想いに心を焦がすようになる。そんな中、「差別というものは、人の心から簡単に消えはしないような気がするんだ」と語る部落出身の思想家・猪子。

 終盤では、丑松が、苦悩に顔を歪め大粒の涙をこぼす姿や、「この世の矛盾に命懸けで切り込む人間を下等だというのなら、私は進んで下等な人間になります」と感情を露わにする姿、そして教室で子どもたちを前に「今日はみなさんにお話があります」と語りかける場面などが映し出されて締めくくられている。果たして丑松が父の戒めを破り、切り拓こうとした未来とは―。

 本ビジュアルは、明るい光を背景に、丑松と志保が並ぶショットを切り取ったもの。横には「この戒めを破り、明日を生きる」という丑松の決意がにじむキャッチコピーが添えられている。その先に明るい未来があると信じ、共に突き進むふたりに待ち受ける試練はいかばかりか。希望と不安が混在するふたりの表情が印象的な、彼らの運命の行方に興味が高まるビジュアルに仕上がっている。

 映画『破戒』は、7月8日より全国公開。

映画『破戒』本予告

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る