『ダラス・バイヤーズクラブ』ジャン=マルク・ヴァレ監督作品『C.R.A.Z.Y.』公開決定
第86回アカデミー賞3部門受賞作『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ監督が2005年に手掛けた映画『C.R.A.Z.Y.』が、7月29日より公開されることが決定。日本版ポスタービジュアルが解禁された。
【写真】『C.R.A.Z.Y.』場面写真
アカデミー賞で主演男優賞(マシュー・マコノヒー)、助演男優賞(ジャレッド・レト)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を獲得した『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)、ヴァネッサ・パラディ主演作『カフェ・ド・フロール』(2011)など、これまで数々の名作を生み出し、2021年12月に急逝したジャン=マルク・ヴァレ監督。
ヴァレ監督が2005年にメガホンをとった『C.R.A.Z.Y.』は、音楽や反抗など青春の躍動感にあふれたコメディドラマ。保守的な家庭で育った青年がアイデンティティを確立するまでの葛藤と成長を、シャルル・アズナヴール、デヴィッド・ボウイ、ローリング・ストーンズらの時代を彩る名曲と共に描く。
本国カナダをはじめ各国で大ヒットし、トロント国際映画祭で最優秀カナダ映画賞を獲得。カナダ・フランス語圏のアカデミー賞とされるジニー賞では、作品賞、監督賞、脚本賞など11部門を制覇した。
1960年代の保守的な家庭であるボーリュー家で、5人兄弟の4男として育ったザック。「特別な子」と呼ばれた彼は、軍で働き音楽を愛する父親と過保護気味の母親、それぞれ文武に秀でた兄2人、問題だらけの次男を観察しながら幼少期を過ごす。
やがて思春期に足を踏み入れる1970年代。ローリング・ストーンズやデヴィッド・ボウイに傾倒し、女の子の気を引くためにバイクに乗ったり、隠れてドラッグをしたりするが、他の男兄弟と同じことをしようとしても違和感を感じるザック。やがて彼は、自らのアイデンティティと、父親の価値観の間でもがくようになる…。
日本版のポスタービジュアルは、ボーリュー家の5人兄弟が横一列に並んだデザイン。後ろには、彼らの両親がそれぞれ個性の異なる5人を見守っているかのように描かれている。母親の真下に配置されているのが、主人公のザック。キリストと同じ12月25日に生まれ、「特別な子」と呼ばれながら、クリスマスのミサへの参加を義務付けられてきた彼の独白「1960年、クリスマス生まれ。誰も気に留めない僕の誕生日は真夜中のミサから始まるー」がコピーとして添えられている。
父親と同じく音楽を愛し、反抗を覚え、やがてアイデンティティに目覚めるザック。彼の目線を通して語られる兄弟それぞれ、そして両親との関係にも注目だ。
映画『C.R.A.Z.Y.』は、7月29日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。