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『ソー:ラブ&サンダー』監督が語る“前作を超えたクレイジーさ”見どころ紹介

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映画『ソー:ラブ&サンダー』より
映画『ソー:ラブ&サンダー』より (C)Marvel Studios 2022

 ついに公開となったマーベル・スタジオ最新作『ソー:ラブ&サンダー』より、前作に引き続き監督を務めたタイカ・ワイティティ監督による、本作の見どころ紹介のコメントが届いた。前作よりパワーアップした部分とは――

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 『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を舞台にした最新作では、激闘の末多くの仲間を失い、いつしか戦いを避けるようになっていたソーがついにヒーロー卒業を宣言、“自分探し“の旅へ出ることを決める―。そんなソーの目の前に突如現れる、全宇宙の神の抹殺を誓う最強最悪の敵、神殺しのゴア。未曾有の事態にソーは自分探しの旅を中断。新生マイティ・ソーとなって現れた元カノのジェーンと共に、2人の“ソー”がゴアを止めるべく立ち向かう。

 本作は、ファンから圧倒的信頼を誇るタイカ・ワイティティ監督が、前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』から引き続きメガホンをとっている。前作で監督に抜てきされると、観客のボルテージを上げるような遊び心のあるサプライズや、ブラックジョークを交えるという自身の作風を存分に活かしながら、ソーをはじめとしたキャラクター達を、これまでの作品以上にコミカルで愛着の沸くキャラクターとして魅力的に描くことに成功。シリーズに新たな風を吹き込んだことは記憶に新しい。

 すでに解禁されている予告編でも、ソーが共に宇宙を旅するガーディアンズのリーダー、スター・ロード/ピーター・クイルといがみ合いながらも息の合った(?)やりとりを見せるほか、ソーの前にマイティ・ソーとして現れた元カノ・ジェーンとの会話では、別れてからの日数を日にち単位で覚えているという未練たらたらの人間味あふれる姿をみせるなど、そのコミカルなやりとりの端々にお馴染みのタイカ節を感じることができる。

 しかし、タイカ監督は「『ソー:ラブ&サンダー』は、トーンやスタイルという意味では『マイティ・ソー バトルロイヤル』にとても似た雰囲気がありますが、私たちは、この世界やソーが放り込まれたシチュエーションを、前作をしのぐような活気に満ちてクレイジーなものとして描きたいと思っていました」と、最新作は前作をさらに超えるクレイジーさを持っている作品であるとコメントしており、観客は前作以上にあっと驚かされるサプライズを目の当たりにすることになりそうだ。

 そのクレイジーさのひとつは、すでに予告編でも登場する空飛ぶヴァイキング船のビジュアル面にも表れている。宇宙に旅立つには宇宙「船」が必須だが、今回のソーたちの移動手段はなんと、海に浮かぶような見た目のヴァイキング船なのだという。そしてその船を引くのは2頭の巨大なヤギというあまりにも奇想天外な設定だが、ワイティティ監督は「宇宙にヴァイキング船という驚異的なコンビネーションが、ストーリーをより魅力的にしてくれるものだと、観客に受け入れてもらえるような状況が作れれば、あとはアイデア次第でどうにだってなりますからね」とお茶目に語る。

 11年ソーを演じ続け、彼と走り続けてきたクリス・ヘムズワースも「これまでのところ、4本目の主演映画が作られるキャラクターはソーだけだし、今までとは違うことをしたいと思っていたんだ。いつだってこのキャラクターをより良く演じたいと思っているからね」と明かしており、作品に関わる誰もが、多くのファンを驚かせ満足させた前作を超えることに向かって走り続けてきた。本作のタイトルにもある通り愛(ラブ)は、作品に流れる大きなテーマだが、そこにワイティティ監督らしさ全開のクレイジーな演出がサンダーというスパイスになり、より本作をドラマチックに、素晴らしい作品にパワーアップさせる。宇宙を駆けるヴァイキング船が、新たなチームを結成したソーたちを神殺しのゴアの元へと運ぶように、観客のことも前作をはるかに超える予想できない物語に連れて行ってくれるに違いない。

 映画『ソー:ラブ&サンダー』は公開中。

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