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AIロボットが残した、愛おしい秘密 映画『アフター・ヤン』予告 坂本龍一のコメント到着

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映画『アフター・ヤン』場面写真
映画『アフター・ヤン』場面写真(C)2021 Future Autumn LLC. All rights reserved.

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坂本龍一

 『コロンバス』のコゴナダ監督最新作『アフター・ヤン』より、予告編と場面写真が解禁。併せて、オリジナルテーマ曲を制作した坂本龍一と、音楽を担当したAska Matsumiyaのコメントも到着した。

【動画】愛おしい日々の記憶、AIロボットの目にはどう映るのか? 映画『アフター・ヤン』予告編

 本作は、近未来を舞台に、人間とAIロボットが織りなす切なく美しい物語。原作は、アレクサンダー・ワインスタインによる短編小説集「Children of the New World」に所収の「Saying Goodbye to Yang」。

 監督と脚本は、前作『コロンバス』(2017)が世界中で話題となった映像作家コゴナダ。小津安二郎監督の信奉者としても知られる韓国系アメリカ人のコゴナダ監督は、長編第2作となる本作で気鋭のスタジオA24とタッグを組み、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観を構築した。

 “テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。

 修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に一日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリバンクに保存された映像には、ジェイクの家族に向けられたヤンの温かな眼差し、そしてヤンがめぐり合った素性不明の若い女性の姿が記録されていた…。

 予告編は、緑あふれる風景のなか、AIロボット・ヤン(ジャスティン・H・ミン)が、父・ジェイク(コリン・ファレル)や養女・ミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ)から家族写真を撮影しようと呼ばれ、意味深な表情を浮かべるシーンから始まる。

 ある日、故障し動かなくなってしまうヤン。ジェイクは家族の一員であるヤンを修理しようと奔走するが、「修復は無理だ」と現実を突きつけられる。しかしヤンに他のAIロボットにはない<記録映像>を撮影する特殊なパーツが備わっていることを発見したジェイクは、ヤンの体内に残された映像を再生する。

 映像の中盤からは、優しく切ないピアノの旋律が流れる中、ヤンが捉えた家族の日々の記録が映し出される。「君は幸せか?」と問いかけるジェイクに「その感覚はわかりません」と答えるヤン。終盤ではジェイクが「ヤンにそんな秘密が…彼は人間になりたかった?」と語る姿も。果たして、ヤンの体内に残された映像とは。人間にとっての愛おしい日々の記憶は、AIロボットにはどう映るのか―。

 場面写真は、小津安二郎を敬愛するコゴナダ監督らしいこだわりの感じられるカットや、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う美しいカットのほか、家族4人でダンスバトルに挑戦するほほえましい場面も収めている。

 テーマ曲を手掛けた坂本龍一は、ココナダ監督について「一度LAでコンサートをした時にお会いしたことがあり、とても好印象を持ちました。彼の前作『Columbus』はとても静かで美しい映画でしたので、今作にも期待していました。関わることができて幸せです」とコメント。

 音楽担当のAska Matsumiyaは、坂本のテーマ曲について「初めてRyuichiの音楽を映像と合わせて聴いた時、とても感動しました。観客の感情をヤンと共にリアルタイムで変えていくため、彼はコードの間の空間を絶妙に配置しています。加えて、段々と移り変わっていく和音の繊細さと力強さ。まさに完璧です」と絶賛している。

 映画『アフター・ヤン』は、10月21日より公開。

 コメント全文は以下の通り。

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映画『アフター・ヤン』予告篇

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