巨匠エンニオ・モリコーネの葛藤と栄光に迫るドキュメンタリー、来年1月公開
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2020年に逝去した映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの葛藤と栄光に迫るドキュメンタリー映画『ENNIO(原題)』が、邦題を『モリコーネ 映画が恋した音楽家』として2023年1月に日本公開されることが決まった。
【写真】雑然とした部屋で音楽制作に打ち込むエンニオ・モリコーネ
2020年7月に91歳で死去したエンニオ・モリコーネは、1961年以来、500作品以上という驚異的な数の映画とテレビ作品の音楽を手がけた。なかでも日本でも超ロングランヒットを記録、アカデミー賞外国語映画賞にも輝いた『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989年)をはじめ、ジュゼッペ・トルナトーレが監督するほぼすべての映画音楽を手掛けた。
本作は、そんな師弟関係とも呼べるふたりによる<最後のタッグ>であり、トルナトーレ監督だからこそ引き出せる音楽ドキュメンタリー。新型コロナウイルスの影響で公開延期となっていたが、2023年1月にTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほかにて劇場公開される運びとなり、さらには2022年10月24日から開催される第35回東京国際映画祭<ガラ・セレクション>にて特別上映されることになった。
『ニュー・シネマ・パラダイス』はもちろん、『荒野の用心棒』(1964年)、『アンタッチャブル』(1987年)、『ヘイトフルエイト』(2015年)など、エンニオが音で命を吹き込んだ45作品にも及ぶ数々の傑作の名場面と、最高の音響環境で再現された日本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏で、巨匠の伝説をひもといていく。
さらに、クエンティン・タランティーノをはじめ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンら70人以上の監督やプロデューサー、音楽家たちが、初公開となるアーカイブ映像で愛すべき天才のチャーミングな人間性を浮き彫りにする。
なお、モリコーネ自身が生前から計画していたオフィシャル・トリビュート・コンサートが、11月5・6日の2日間にわたり東京国際フォーラムで開催されることも決定。エンニオの次男でもあるアンドレア・モリコーネが指揮を務め、ワールド・プレミアともなる本コンサートは、モリコーネの珠玉の名曲を、映画の名シーンやここでしか見られない秘蔵映像とともにオーケストラが奏でる音楽を楽しめるコンサートとなっている。
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は、2023年1月、全国順次公開。
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