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ヌーヴェルヴァーグの旗手ジャン=リュック・ゴダール監督死去 91歳

映画

ジャン=リュック・ゴダール監督死去
ジャン=リュック・ゴダール監督死去(C)AFLO

 ヌーヴェルヴァーグの旗手として知られ、デビュー作の『勝手にしやがれ』で世界にセンセーションを巻き起こしたジャン=リュック・ゴダール監督が亡くなった。91歳だった。

【写真】ゴダール監督の遺作『イメージの本』フォトギャラリー

 Varietyによると、スイス・ロールにある自宅で現地時間9月13日、スイスで認められている「自殺ほう助」により亡くなったそう。彼の法務顧問によると、監督は複数の病状に苦しんでおり、尊厳ある死を望んでいた。まさに彼の望み通りの最期を迎えたという。遺族は、「自宅で身近な人に見守られ、ジャン=リュック・ゴダールが息を引き取りました。公式な葬儀は行いません。彼は荼毘に付されます」と声明を発表しているそうだ。

 ゴダール監督は、1930年に仏パリで生まれ、フランスとスイスの国籍を持つ。フランスの映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』の創刊に参加したのち、29歳のときに『勝手にしやがれ』で長編映画監督デビューを果たした。同作は、ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞し、同賞のプレジデント、ルイジ・キアリーニをして、映画は「ゴダール以前とゴダール以後」に分かれると言わしめた。

 その後も、『アルファヴィル』(1961)でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞、『カルメンという名の女』(1983)でベネチア国際映画祭のグランプリを受賞するなど、ヨーロッパの映画祭で評価を獲得した。1960年代後半には、映画のメインストリームから離れ政治的な作品作りに没頭したが、1979年の『勝手に逃げろ 人生』で商業映画に復帰した。

 近年も積極的に活動し、2018年にはカンヌ国際映画祭で『イメージの本』を発表し、同映画祭初のスペシャル・パルムドールを授与された。ほかの代表作に、『気狂いピエロ』(1965)、『ゴダールのマリア』(1984)、『右側に気をつけろ』(1987)、『ゴダールの決別』(1994)などがある。

 プライベートでは、『気狂いピエロ』や『女と男のいる舗道』(1963)に出演した女優アンナ・カリーナや、『中国女』(1967)や『ウイークエンド』(1967)の主演女優アンヌ・ヴィアゼムスキーと結婚。ここ30年は、スイスの映画監督・プロデューサーのアンヌ=マリー・ミエヴィルと公私にわたってパートナーだった。

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