新海誠『すずめの戸締まり』、RADWIMPSと3度目のタッグ 主題歌女性ボーカルも発表

関連 :
新海誠監督3年ぶりとなる新作アニメ映画『すずめの戸締まり』の音楽を、RADWIMPSが担当することが発表された。新海作品への参加は、『君の名は。』『天気の子』に続き3度目。また主題歌「すずめ」のボーカルには、注目の女性アーティスト・十明(とあか)が抜擢された。
【写真】主題歌「すずめ」のボーカルに抜擢された十明
本作は、日本各地の廃墟を舞台に災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする、少女・すずめの解放と成長の物語を描く。原作・脚本を新海監督自ら務め、キャラクターデザインを田中将賀が担当。主人公鈴芽(すずめ)の声は女優の原菜乃華が、すずめと旅する「閉じ師」の青年・宗像草太(むなかたそうた)の声をSixTONESの松村北斗が務める。
本作の音楽を担当するRADWIMPSは、『君の名は。』『天気の子』と、2作続けて新海作品の音楽を担当してきており、今作が3度目のタッグとなる。新海監督は以前、製作発表会見で「今作では映画館に足を運ぶ理由になるような作品作りをしたい」「映画館のスクリーンで、人間の持っている“物語に没入する能力”を最も発揮できる絵作り、音作りをやっていきたい」と、これまでと違う新しい劇場体験を創り出すことへの並々ならぬ決意を語っていた。そこで、新たなる挑戦として、シアトルを拠点としながらハリウッド映画の音楽も手掛け、日米で活躍している映画音楽作曲家の陣内一真にRADWIMPSとの共作をオファー。新海誠×RADWIMPS×陣内一真という、新海作品史上最強の音楽体制が実現した。
陣内とのタッグについて野田洋次郎(RADWIMPS)は、「映画音楽、そしてゲーム音楽など多岐に渡って長年創作をされてきた陣内さんとの共同作業は一言では言えないくらいの経験値と、新たな視野を与えてくれました」と刺激を受けており、陣内は本作への参加について「RADWIMPSさんのすばらしい音楽と共存できる空気感や躍動感を見つける工程はとてもエキサイティングで緊張感がありましたが、この作品に求められる音楽として1つの形を示せているのではないかと感じています。」とコメントしている。
レコーディングの一部は、新海作品初となる海外で行われ、これまでビートルズをはじめ、数多くのミュージシャンがレコーディングを行っている歴史的なアビー・ロード・スタジオ(ロンドン)でも実施された。野田と陣内が二人で話し合いながら、演奏担当の海外オーケストラグループに英語で指示をしているシーンもあり、まさに、これまでと違う新しい劇場体験を創るための最強体制での音楽制作が進んでいる。
また、予告映像で流れている主題歌「すずめ」を歌うアーティストには、十明を抜擢。TikTokでその歌声を届けていた原石が、神秘的な雰囲気と透き通る繊細な歌声で新海監督とRADWIMPSの心を掴んだ。「この楽曲と十明の間に、誰も割って入ることのできない結びつきを感じた」と野田が称する印象的な声、そして繊細に歌い上げる十明の歌は、本作へ新たな感動をもたらす。十明は「RADWIMPSさんの、繊細で耳に残るメロディと新海監督の美しく心動かす世界観の一部になれたことをとても嬉しく思います」と初々しく喜びを語った。
映画『すずめの戸締まり』は、11月11日全国公開。
※コメント全文は以下の通り