今夜、奈緒主演『ファーストペンギン!』スタート 崖っぷちシングルマザーのサクセス物語
女優の奈緒が主演するドラマ『ファーストペンギン!』が今夜スタート。縁もゆかりもない“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波にこぎ出した漁師たちの“奇跡の実話”をモデルに、森下佳子のオリジナル脚本で紡ぐリアル・サクセスストーリーだ。
【写真】洋(堤真一)を下からにらみつける! ヒロインの和佳(奈緒)
“奇跡の実話”の始まりは2009年12月。ヒロインのモデルとなった坪内知佳さんは、当時23歳で、2歳の息子を育てるシングルマザー。大学中退後、山口県萩市に移り住み、翻訳の仕事や旅館の仲居業を務めながら、何とか生計を立てていた。そんなある日、1人の漁師との出会いを機に、全く知見のなかった“漁業の世界”に飛び込むことに。「アジとサバの違いも分からない」素人の坪内さんだったが、素人ゆえの大胆な発想で既成概念を打ち崩していく。
【第1話あらすじ】
家なし、金なし、仕事なし…人生崖っぷちのシングルマザー・岩崎和佳(奈緒)は、5才の一人息子・進(石塚陸翔)を連れて、寂れた港町・汐ヶ崎に移り住んできたばかり。地元のホテルで仲居として働いていたある日、漁師の片岡洋(堤真一)と出会う。彼は、幼なじみの磯田高志(吹越満)と山中篤(梶原善)と共に立ち上げた漁船団「さんし船団丸」の社長。漁師たちの高齢化が進み、漁獲量も減りゆくばかりの港の窮状を憂い、かつての賑わいを取り戻したいと思っていた片岡だったが、これといった打開策も見いだせぬまま、ひそかに危機感を募らせていた。
そんな中、地元漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)の古希を祝う宴会の場で、仲居として働く和佳の姿を偶然見かけた片岡は、彼女の機転と働きぶりに感心し、「浜の立て直し」を頼み込む。アジとサバの違いもわ分からない和佳は、未知なる“漁業の世界”に飛び込むことに尻込みするが…。
片岡に連れて行かれた漁港で、「さんし船団丸」で働く若手漁師・永沢一希(鈴木伸之)がさばいた魚を振る舞われた和佳。すると、魚嫌いであるはずの進が、大喜びで食べている様にびっくり!自らも半信半疑で口にすると、あまりの魚の美味しさに感動する。
こうして、半ば押し切られる形で、片岡の依頼を引き受けることになった和佳は、早速漁業について勉強を開始。東京にいる相談相手・琴平祐介(渡辺大知)からアドバイスを受けながら、魚の直販ビジネス「お魚ボックス」のアイデアを思いつき、片岡たちに提案。しかし、和佳の話を聞いた一同は渋い顔…。どうやら和佳が掲げた「お魚ボックス」案は、既存の流通の“中間業者”にあたる漁協や仲買をすっ飛ばすこととなるらしく、彼らに喧嘩を売るも同然なのだという。片岡たちから「漁協に逆らうなんてありえない」と猛反対を受け、渋々引き下がろうとする和佳だったが、内心は納得しきれていない様子。
漁師たち自ら、全国のお客さんたちに新鮮な魚を直接届ける「お魚ボックス」の実現に向けて、孤軍奮闘し始めた和佳。漁業ド素人の彼女が、ジリ貧状態の港に嵐を巻き起こそうとしていた。
ドラマ『ファーストペンギン!』は日本テレビ系にて毎週水曜22時放送。