中国全土で論争を巻き起こした感動作『シスター 夏のわかれ道』公開決定&予告解禁
■寺尾紗穂(文筆家・音楽家)
自分で「選ぶこと」と「選ばされること」とは天と地ほど違う。ジェンダーや、社会システムの歪みが個人の人生をどのように損なうか。この映画は、一つの告発であり、同時に新しい明日への賛歌でもある。
■久米宏(フリーアナウンサー)
一人っ子政策、その影響が未だ顕著な中国で、この作品は大ヒットした。この物語が人ごととは思えなかったのだろう。
■小谷実由(モデル)
彼女の揺れ動く心の変化や行動を目の当たりにして、自分だったらどんな選択をするだろうと考える。
■陳建一(四川飯店オーナーシェフ)
疎遠だった両親の死、年違いの弟の出現。中国の一人っ子政策ゆえの歪みをテーマにした物語。健気な弟の描写や途々に変化していく姉の姿に感動しました。特にラストシーンは心に沁みました。是非、多くの人に見てもらいたい作品です。
■野中モモ(ライター・編集者)
もし働きながら大学院進学を目指すけなげな彼女が男性だったら?突然あらわれたやんちゃな弟が妹だったら? 事態はだいぶ違っていたはずだ。むずかしい選択を迫られる主人公を応援せずにはいられない。
■大九明子(映画監督)
頭きた。ひどいじゃないか。女が何したっていうんだ。残酷な制度に踊らされた人々。何人たりとも、フロイドのTシャツを着たアン・ランに、敬意を表さねばならぬ。せめてもう、放っといて。何も我慢させないで。
■古舘寛治(俳優)
国全体の一人っ子政策が実際に個人に何をもたらしたのかを普通我々はあまり想像しないだろう。それを体感させてくれるのが映画の力だ。そこには私たちとは全く違う社会に翻弄された個人のリアルな人生がある。
質の高い作品にはたくさんの観客が集まるという理想的な真理まで証明したという。素晴らしい。賢くクールな若者が情に心を覆われてゆく様は人間とは何者かを私に思い出させる。