のん×門脇麦×大島優子、朝食シーンに隠された繊細な役作りにスタッフ驚き 『天間荘の三姉妹』本編映像
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女優ののん、門脇麦、大島優子が共演する映画『天間荘の三姉妹』より、役者陣の繊細な役作りが光る、喧嘩翌日の家族の朝食シーンを収めた本編映像が解禁された。
【動画】『天間荘の三姉妹』本編映像
本作は、現在ハリウッドを拠点に活躍する北村龍平監督が、漫画家・高橋ツトムの代表作『スカイハイ』のスピンオフ作品である同名漫画を映画化。いのち、ひとの生と死、家族や近しい人たちとのつながりなど、誰にとっても人ごとではないテーマを、見る者の心に問いかけながら見つめていく。
のん、門脇、大島が三姉妹を演じ、母親役を寺島しのぶが務める。そのほか、柴咲コウ、三田佳子、永瀬正敏、山谷花純、萩原利久、平山浩行、柳葉敏郎、中村雅俊など、豪華俳優陣の共演が実現した。
天界と地上の間にある街、三ツ瀬。美しい海を見下ろす山の上に、老舗旅館「天間荘」がある。切り盛りするのは若おかみの天間のぞみ(大島優子)だ。のぞみの妹かなえ(門脇麦)はイルカのトレーナー。2人の母親にして大おかみの恵子(寺島しのぶ)は逃げた父親をいまだに恨んでいる。
ある日、小川たまえ(のん)という少女が謎の女性イズコ(柴咲コウ)に連れられて天間荘にやってきた。たまえはのぞみとかなえの腹違いの妹で、現世では天涯孤独の身。交通事故に遭い、臨死状態に陥ったのだった。イズコはたまえに言う。「天間荘で魂の疲れを癒して、肉体に戻るか、そのまま天界へ旅立つのか決めたらいいわ」。しかし、たまえは天間荘に客として泊まるのではなく、働かせてほしいと申し出る。そもそも三ツ瀬とは何なのか? 天間荘の真の役割とは? たまえにも「決断の時」が刻々と近づいていた―。
このたび、役者陣の繊細な役作りが光る、喧嘩翌日の家族の朝食シーンを収めた本編映像が解禁。ちょっと寝坊したたまえ(のん)が駆け込んできた天間家のある日の朝食に並んでいるのは、かぼちゃの煮物、ご飯にお味噌汁、漬物、そしてオムレツ。早速オムレツを口にしたたまえは「のぞみさん、このオムレツサイコーです!」と話しかけると、のぞみ(大島)は自分が作ったものではないと答える。
実はこの朝食を作ったのは、天間荘の大女将である恵子(寺島)。たまえが絶賛したオムレツは、前の晩に繰り広げた派手な親子喧嘩のお詫びの印として、恵子が作ったものだった。少しの沈黙の後、のぞみが「ごめんなさい」と言うと、恵子が「私もちょっと言い過ぎた」、かなえ(門脇)も「いや、そもそも私だから。ごめんなさい」と、それぞれ謝罪。そのやりとりを見たたまえは「みんなで謝ってどうしたんですか?」と状況をよく飲み込めていない様子だが、それ以降は和やかな空気が流れていく。
穏やかな家族の時間が流れるこのシーンは、後に驚きの事実が判明。異母姉妹であるたまえはオムレツを真ん中から食べ始めるが、母・恵子、長女・のぞみ、次女・かなえの3人は左から食べ始める。これは事前に打ち合わせていたのではなく、自然な演技でもたらされたもの。現場でそのことに気づいたキャスト&スタッフ全員が驚いたそうで、女優陣の繊細な役作りが光るシーンとなっている。若手からベテランまで豪華俳優陣が集結したことも話題の本作で、彼らの演技合戦にも期待したい。
映画『天間荘の三姉妹』は、10月28日より全国公開。