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公開当時誰も理解できなかった『未来惑星ザルドス』、<鑑賞の手びき>21世紀版発表

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映画『未来惑星ザルドス』場面写真
映画『未来惑星ザルドス』場面写真(C)1974 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPOLATION

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ジョン・ブアマン

ショーン・コネリー

 ジョン・ブアマン監督、ショーン・コネリー主演のSF映画『未来惑星ザルドス』(1974)より、初公開時に発表された<*鑑賞の手びき>を48年ぶりに増補改訂した21世紀版が発表された。

【写真】『未来惑星ザルドス』<鑑賞の手びき>21世紀版

 本作は、英国の巨匠ジョン・ブアマン監督が自ら製作・脚本を兼任し、驚異的なイマジネーションで人類の恐るべき未来を予見したSF巨篇だ。

 2293年、人類は不老不死の社会を実現。特権階級の永遠人「エターナルズ」は、外界から隔絶された透明ドームの中で優雅な毎日を過ごしていた。彼らは空飛ぶ巨大神像ザルドスを建立、それを神と崇める撲滅戦士「エクスターミネーターズ」を操り、荒廃した外界に棲む獣人「ブルータルズ」の殺戮を続けていたが…。

 1974年の初公開時、ブアマン監督は本編の冒頭に作品世界の理解を促すプロローグを追加したが、本作の難解な内容を完全に読み解ける観客は少なかった。ここ日本では宣伝の一環として、その世界観を紐解く<*鑑賞の手びき>が策定され、劇中に登場する独特の固有名詞を解説した2つ折りチラシを配布し、観客に少しでも理解を深めてもらおうとの努力がなされた。

 そしてこの度、約半世紀ぶりの再公開を機に、<*鑑賞の手びき>が21世紀版として刷新された。「永遠人」「獣人」「撲滅戦士」など23世紀に生きる人類の種別に加え、「タバナクル」「ザルドス」「ボルテックス」など特有の固有名名詞が解説されており、作品世界をより深く理解できる内容となっている。

 この21世紀版は、旧版が「タバナクル」を「聖堂」「超能力」と紹介していた箇所を「人工知能」に修正し、「不老不死の人々」を「永遠人」、「撲殺者」を「撲滅戦士」に変更するなど、各固有名詞をよりブアマン監督のヴィジョンに即した表現に直している。この<*鑑賞の手びき>は旧版よりも情報を増やしているが、物語の核心には触れておらず、ネタバレはない。だが、作品鑑賞前に一切の情報に触れたくない方は読まないほうがいいだろう。

 映画『未来惑星ザルドス』は11月4日より全国順次公開。

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