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荻上直子監督「人生最高の脚本」と自負 映画『波紋』に筒井真理子、光石研、磯村勇斗、江口のりこら実力派集結

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映画『波紋』ティザービジュアル
映画『波紋』ティザービジュアル(C)2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ

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筒井真理子

光石研

磯村勇斗

キムラ緑子

江口のりこ

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木野花

安藤玉恵

荻上直子

 女優の筒井真理子が主演を務め、光石研、磯村勇斗、江口のりこらが共演する荻上直子監督最新作『波紋』が、2023年初夏に公開されることが決定。特報、ビジュアル、キャスト&監督コメントが解禁された。

【動画】震災、老々介護、新興宗教、障害者差別が須藤家に縮図となって現れる 映画『波紋』特報映像

 長編映画デビュー作『バーバー吉野』(2004)でベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞を受賞し、『かもめ食堂』(2006)の大ヒットにより日本映画の新しいジャンルを築き、『めがね』(2007)ではベルリン国際映画祭でザルツゲーバー賞を受賞。2011年には、第61回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞、2017年に『彼らが本気で編むときは、』で日本初のベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞を受賞するなど、国内外で高評価を獲得してきた荻上直子監督。

 本作は、そんな荻上監督が長年温めてきた、「人生最高の脚本」「私の中にある意地悪で邪悪な部分を全部投入したような映画になりました」と語るオリジナル作品。主人公・須藤依子は、今朝も1ミリ違わず砂に波紋を描いている。庭に作った枯山水の手入れは、依子の毎朝の習慣であった。“緑命会”という水を信仰する新興宗教に傾倒している彼女は、日々の祈りと勉強会に勤しみながら、ひとり穏やかに暮らしていた。ある日、長いこと失踪したままだった夫、修が突然帰ってくるまでは―。

 震災、老々介護、新興宗教、障害者差別。世の中で起こっている得体の知れない闇が須藤家に縮図となって現れ、全てを押し殺した依子の感情が発露される時、映画は絶望からエンターテインメントへと昇華する。

 主人公・須藤依子を演じるのは、筒井真理子。失踪した依子の夫・修に光石研、2人の息子・拓哉には磯村勇斗。そのほか、新興宗教“緑命会”の代表を努める橋本昌子役のキムラ緑子、信者である小笠原ひとみ役の江口のりこと伊藤節子役の平岩紙が、絶妙な笑いを呼ぶキャラクターを体現。さらに、依子のパート先のスーパーの迷惑客・門倉太郎役を柄本明、スーパーの清掃員・水木役を木野花、依子の隣人・渡辺美佐江役を安藤玉恵が務めるなど、個性派俳優陣が顔を揃えた。

 特報は、依子(筒井)が夫・修(光石)に対し憎悪を剥き出しにするシーンからスタート。そして修の「俺、さっさと死ぬわ」という一言を皮切りに、不穏な音楽が流れる中登場人物たちが次々と映し出され、最後は甲高い声で笑う依子と「絶望を、笑え」というキーフレーズで幕を閉じる。

 ビジュアルは、紫色のタイトルの周りに、キャスト陣がモノトーンで配置されたもの。主人公の依子を中心に起こっていくさまざまな絶望が波紋のように広がる様子を表現している。

 本作の脚本について、主演の筒井は「読んだ時、監督が醸し出す穏やかな空気の中に潜む日常の些細な棘、ビターな社会風刺が溶け合っていて目を見張りました」。光石は「『女性は怖し』。60年間、女性は聖母マリアだと信じて生きてきましたが、音を立てて崩れて落ちました」。磯村は「ひしひしと波紋のように迫り来る心理的恐怖を感じました。特に、筒井真理子さん演じる母、須藤依子を中心に、家族や取り巻く人物達のやり取りは、怖いのだが、思わず笑ってしまうところが多く、荻上監督の描く世界は面白いなと、一気に引き込まれました」と、それぞれ語っている。

 映画『波紋』は、2023年初夏全国公開。

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<キャスト・監督コメント全文>

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映画『波紋』特報映像

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