“怖いもの見たさ”がそそられる! スリルに満ちた<新作映画4選>
(C) 2021 Constantin Television GmbH, ZDF
1942年1月20日正午、ドイツ・ベルリンのヴァンゼー湖畔にある大邸宅ナチス親衛隊と各事務次官が国家保安部長官のラインハルト・ハイドリヒに招かれ、高官15名と秘書1名によって開かれた、“史上最も恐ろしい会議”の全貌を映し出した本作。議題は「ユダヤ人問題の最終的解決」について。「最終的解決」はヨーロッパにおける1100万ものユダヤ人を計画的に駆除する、つまり抹殺することを意味するコード名。移送、強制収容と労働、計画的殺害など様々な方策を誰一人として異論を唱えることなく議決されてしまう…。
本作のプロデューサーは「ドイツの歴史の中で最も暗い章であるヨーロッパでのユダヤ人殺害と迫害の聴衆、この会議が果たした役割を私たちは忘れてはならない」と語る。まるでビジネスのようにユダヤ人問題について話し合い、大量虐殺に対して反論する者が誰もいない、その異様な光景を捉えた90分。覚悟の上、スクリーンで見届けてほしい。