上杉柊平&和田雅成、愛憎サスペンス『悪魔はそこに居る』へ出演決定 Paravi独占配信2.9スタート
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■上杉柊平(伊崎紘役)
――このドラマのお話を聞いたときの率直な感想をお教えください。
現代が舞台の男女の群像劇は久しぶりでしたので非常に楽しみでした。
同時に、膨らみ続けてきた愛憎の渦に刺激を与える役をいただいたのでどのように女性2人の関係に影響を与えていくのか悩むところでもありました。
――伊崎紘はどんな男性ですか?
夢と現実やプライドとコンプレックス、いろいろな事の狭間でもがきながら孤独と戦ってきた人間。他者を本気で理解しようとしないと自分のことも理解されないと分かっていても心の壁を取り払うことは怖くて避けてきた。今西詩との関係を持つことによって少しずつ自分が本当に求めているものを理解していく。本質レベルの人間関係においてはこれからが楽しみ!な、男。
――伊崎を演じるにあたり、大変だったこと、反対に自分と似ていて楽なことなどありましたか?
今西さんをサポートしていくにあたって、明確な答えを提示せず導いていくような言動や行動はモヤモヤする部分もあった。私個人としては、はっきりと示すことが多いので、多くの場合きつい印象を与えることがあるが、伊崎のやり方は当人を成長に導くやりかただなあ。と学びにもなりました。
――吉谷彩子さん、石井杏奈さんの印象など。
お2人ともとても気さくでお話ししやすい方でした。
吉谷さんと過ごす時間が多かったのですが、日常会話からお芝居のことまで非常にフラットに話せるような環境を作ってくださり、自然とチームをまとめていく力のある方だなあという印象。
石井さんの役は気持ちの起伏が激しく大変なシーンが多かった印象ですが、多くの表情が混在していて、柔らかい雰囲気に意志の強さが混ざっていたり、そこに怒りが隠れていたりと、それらの引き出しがすごいなあ、と思って見させていただいていました。
――今だから話せる撮影のウラ話など。
東京スカイツリーが見える全ての撮影は、どれも極寒でした。ガチガチでした。
――どのような方に見て頂きたいドラマでしょうか? 視聴者へのメッセージなどもあわせてお教えください。
年代問わず、人間同士の対立や、人間関係のこじれを楽しめる方にはぜひ見て頂きたいです。
作品を見ながら、声を出して“こういうやつ嫌い”などと言いながら、何か不満を言葉にしてスッキリしたい方にも見ていただいて、少し楽な気持になっていただけたらと思います。
■和田雅成(新谷貴人役)
――このドラマのお話を聞いたときの率直な感想をお教えください。
タイトルにパンチがあるな、と。でも考えてみると悪魔って意外と近くにいたり、それぞれが心の何処かに飼っているかもしれないとも思いました。
――新谷貴人はどんな男性ですか?
プライドが少し高く、考え方が昭和の頃の男性寄りですかね。でも誰よりも純粋な人物だと思います。
――新谷を演じるにあたり、大変だったこと、反対に自分と似ていて楽なことなどありましたか?
正直すごく苦労した役でした。撮影中も彼の正義はどこにあるかを探し続けていました。似ている部分は正論をぶつけてしまいすぎる所です。
――吉谷彩子さん、石井杏奈さんの印象など。
吉谷さんは役のその瞬間を生きるのがとても上手い方でした。そして、会話の受け取り方も渡し方も凄く丁寧です。同い年の役者さんとして刺激を頂きました。石井さんの役は一見、嫌な部分しかみえてこないんですが、石井さんが演じる事で魅力的な部分がたくさん出てきてその役を愛せるようになりました。
――今だから話せる撮影のウラ話など。
撮影で使った焼き鳥を、シーンを撮り終えた後にみんなで食べたあの時間、好きでした。
――どのような方に見て頂きたいドラマでしょうか? 視聴者へのメッセージなどもあわせてお教えください。
物語の展開が早く、色んな転び方をするので1話があっという間だし、続きが気になるドラマになっていると思います。最後まで余す事なく見届けてください。
■武井彩(脚本)
――『悪魔はそこに居る』の脚本制作依頼を受けた時の率直なお気持ちをお教えください。
プロデューサーの森安さんから、このド直球のタイトルを聞いた瞬間、「キター!」と張り切って腕まくりしたのを覚えています。その後すぐ、原作を拝読して「なるほど、従妹ね」と今までにない設定の面白さに惹きこまれました。親友よりは近く、家族よりは遠い。絶妙な距離感だからこそ生まれる人間物語を描けることにワクワクしました。
――脚本を制作する際に心がけていることや、本作で意識して制作されたことがありましたらお教えください。
普段から心がけていることは、今の時代に「何を伝えたいか」。これに尽きます。
ただ、本作のように原作がある場合は、脚本家は自分なりのテーマを据えると共に、質のいいフィルターであるべきだとも思っています。原作の素晴らしい部分をきちんと抽出し、そこが際立つように、足し算引き算していく。