ブレンダン・フレイザーが272キロの巨漢になりきる 『ザ・ホエール』予告編&日本版ポスター解禁
A24製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作『ザ・ホエール』より、予告編&日本版ポスターが解禁された。
【動画】ブレンダン・フレイザーの衝撃の姿を映した『ザ・ホエール』予告
アロノフスキー監督の『マザー!』(2017年)以来5年ぶりとなる最新作は、劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇の映画化。監督が初めて舞台を見たその日から長らく構想を温め続けていた企画が、10年余りの時を経て、ブレンダン・フレイザー(『ハムナプトラ』シリーズ)を主演に迎えて実現した。
恋人を亡くしたショックに打ちひしがれ、現実逃避をするように過食を繰り返してきたチャーリー(ブレンダン)。歩行器なしでは移動もままならず、親友の看護師リズに頼って生活している。病状の悪化で自身の死期が近いと悟ったことで、長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。さらに離婚して以来、音信不通だった娘エリーとの絆を取り戻そうとするが…。
272キロの巨体の男チャーリーになり切ったブレンダンは、プライベートでの不幸が重なり表舞台から長らく遠ざかっていたが、本作で見せたパフォーマンスへの称賛はとどまることがない。ブロードキャスト映画批評家協会賞にて主演男優賞を受賞、全米俳優組合賞(SAG)、英国アカデミー賞(BAFTA)、そしてついにアカデミー賞で初の主演男優賞にノミネートを果たした。
予告編は、タイトルの「ホエール(=くじら)」を想起させる海辺のシーンから始まる。そして、チャーリー自らがなぜこのような風貌になったのかを語り、自力で歩行もままならないその生活が明らかになる。娘のエリー(セイディー・シンク)からは、「今頃親ぶるの?」と辛辣な言葉を浴びせられるが、彼は真正面から向き合おうと試みる。いつも謝ってばかりのチャーリーだが、唯一の心を許せる友人リズ(ホン・チャウ)との親愛に満ちたやりとりには、ユーモアと純粋さを失わない彼の魅力が溢れている。
ポスターには、「僕は信じたかった。」というキャッチコピーが添えられている。もの悲しさと思慮深さをたたえた、チャーリーの青く澄んだ瞳が印象的だ。喪失と絶望を抱えながら生きてきた、彼の人生最期の願いとはなんだったのか?
映画『ザ・ホエール』は、2023年4月7日より全国公開。