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イドリス・エルバ、「黒人俳優」と名乗ることをやめた 自分の可能性を狭めることになる

セレブ&ゴシップ

イドリス・エルバ、「黒人俳優」と名乗ることをやめた
イドリス・エルバ、「黒人俳優」と名乗ることをやめた(C)AFLO

 ドラマ『LUTHER/刑事ジョン・ルーサー』やマーベルの「マイティ・ソー」シリーズ、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などで知られ、長らく次のジェームズ・ボンドとなることを期待されてきたイドリス・エルバ。最近のインタビューで、「黒人俳優」と名乗ることをやめたと明かした。

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 映画版『LUTHER/刑事ジョン・ルーサー』の公開を控えるイドリスが、英版「Esquire」の特集号で表紙を飾り、インタビューを受けた。

 移民の子どもとして英ロンドンの下町カニング・タウンで育った彼だが、活躍の場は俳優に留まらず、DJ、ファッションデザイナー、ミュージシャン、ラッパー、映画監督、プロデューサーとして世界を股にかけている。人種差別について「とてもリアルなこと」と話しつつ、「肌はただの肌で、それ以上の意味はない」とコメント。そして、「自分を黒人俳優と表現することをやめたんだ」と述べた。

 理由を、「そう名乗ることが自分の可能性を狭めているからだ」と話す。「(成し遂げたことは)俺のような見た目の人間として初のことかもしれない。それはそれで、自分のレガシーだから良い。その結果、黒人の子どもだけじゃなく、俺と同じ環境で育った白人の子どもも、カニングタウンで育ったヤツがこれだけ成し遂げた、可能なんだと思える」。

 そして「黒人がいないから変えようと思って俳優になった訳ではなく、プロフェッショナルな素晴らしい仕事であると思い、自分にその才能があると思ったからだ。成功してから、黒人として初めてですが、と質問されるが、白人だったとしても同じだと思う。俺にとっては初めてだ。初めての黒人にはなりたくない。俺は初めてのイドリスだ」と続けた。

 イドリスが主演する『LUTHER/刑事ジョン・ルーサー』は、2010年から英BBCで放送されたサイコサスペンス・ミステリーで、ゴールデングローブ賞やエミー賞にノミネートされるなど、高評価を得ている。映画版の『Luther: The Fallen Sun(原題)』は、イギリスで2月24日に劇場公開されたのち、3月からNetflixで配信される予定。

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