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ファッション界の巨匠・アンドレ・レオン・タリーの生涯描くドキュメンタリー映画、予告編&場面写真解禁

映画

 ファッション業界のレジェンド、アンドレ・レオン・タリーの生涯を描いたドキュメンタリー映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』(3月17日公開)より、予告編と場面写真12点が解禁された。

【動画】『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』予告編

 2022年1月18日に73歳で他界した、ファッション界の巨匠と呼ばれたアンドレ・レオン・タリー。1948年に生まれの彼は、ジム・クロウ法(1870年代~1960年代に存在した人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法)の時代、アメリカ南部で幼少期を過ごした。その後1983年より「VOGUE」のニュースディレクターを担当、1988年にはアフリカ系アメリカ人として初めてクリエイティブ・ディレクターに昇格する。1998年にエディター・アット・ラージに就任し、編集長アナ・ウィンターの右腕として活躍。<格好良い>とは何か、独自の美学を極めていく。また、名物エディターとしてだけでなく、自伝の出版やセレブのスタイリスト、映画出演など、その活躍は多岐にわたっていた。

 映画『プラダを着た悪魔』でスタンリー・トゥッチ演じるナイジェルのモデルとされた彼は、白人の占める割合の多いファッション業界において、黒人モデルや非白人デザイナーたちの進出に積極的に貢献。彼の訃報が発表された際は、ミシェル・オバマをはじめ、ビヨンセ、ゼンデイヤ、マライア・キャリーなど各界の著名人が弔意を表した。先日開催されたNFLスーパーボウルのハーフタイムショーでは、リアーナが赤いケープを着て彼をトリビュートしたことも話題となった。

 人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごしたアフリカ系アメリカ人のアンドレが、如何に最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか。本作では、彼の人生と数々の功績を、アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルド、ヴァレンティノ・ガラヴァーニなどファッション界を代表する人物たちや著名人のインタビューと共に振り返る。

 予告編は、アンドレがカラフルなドレスに囲まれながら生地にダメ出しをするシーンからスタート。彼について、デザイナーのトム・フォードは「偉大な編集者」と称える一方、「大柄で貴族のような振る舞い。クレイジーさ」とも評する。俳優のウーピー・ゴールドバーグは「みんな混乱したわ。黒人のイメージと違いすぎて」とコメント。そのほかアンドレが、アンディ・ウォーホルとテーブルを囲む写真や、ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)のファッションを「最高にキマッてる!」と絶賛する様子など、交流のあった各界の大物たちが次々と登場していく。

 続いて、そんな華やかな世界から一変し、アメリカ南部出身のアンドレが涙ながらに「中傷には慣れっこです」と、心ない言葉を浴びた過去を告白する場面に。「どうして耐えられるのって聞かれるけど、立ち止まってはいられない」と前を向くアンドレ。VOGUE誌編集長のアナ・ウィンターは「アンドレは皆に冒険する勇気を与えたの」とその功績を称える。最後は「“誇り”を胸に行動すれば、世界は変えられる」というアンドレの言葉と、「ファッションは儚く、スタイルは永遠―」というキーフレーズで幕を閉じる。差別や偏見を乗り越え活躍したアンドレの生涯に興味が高まる、華やかでドラマティックな映像となっている。

 場面写真は12点。アンドレの仕事ぶりや、多くの著名人との交流の様子などを収めている。

 映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』は、3月17日よりBunkamura ル・シネマ にて公開。

映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』予告編

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