ヘンリー王子、自叙伝出版後初のイギリス帰国 英タブロイド紙を提訴した裁判に出廷
エルトン・ジョンらと共に英タブロイド紙の運営会社Associated Newspapersを訴えているヘンリー王子が、自叙伝『SPARE(原題)』出版後初めて帰国し、ロンドンの裁判所に姿を現した。
【写真】ヘンリー王子が帰国 英タブロイド紙を提訴した裁判に出廷
昨年、違法に個人情報を収集したとして、エルトン・ジョンらとともにDaily MailやMail on Sundayを運営するAssociated Newspapersを相手取り訴訟を起こしたヘンリー王子。王室離脱後拠点としている米カリフォルニアからイギリスに帰国し、3月27日(現地時間)にロンドンの高等法院に原告として出廷した。今年1月に自叙伝『SPARE(原題)』を出版して以来、初めての帰国だった。
この裁判は、ヘンリー王子とエルトンほか、エルトンの夫でプロデューサーのデヴィッド・ファーニッシュ、女優のエリザベス・ハーレイ、ジュード・ロウの元妻として知られる女優のサディ・フロスト、活動家のドリーン・ローレンスが訴訟を起こしたもの。
Varietyによると、同社は彼らの車や自宅に盗聴器を仕掛け、通話の内容を聞くために私立探偵などを雇ったほか、内部情報を聞き出すために警察に金を支払い、病院のスタッフになりすまして情報を聞き出したという。また、銀行口座にアクセスし、金融取引の情報を盗んだと訴えている。
同社はこの訴えを強く否定。この後4日間にわたって予備審問が行われ、証拠などを精査したうえ裁判を行うか判断される予定。予備審問ではその場で証言する必要がないため、王子の出廷は異例のものだそう。