川谷絵音&萩原みのり、Hulu初オリジナル映画で初主演 『ゼロの音』4.27配信
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「第1回Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ」でグランプリを受賞した老山綾乃監督の初長編作品で、川谷絵音と萩原みのりがダブル主演する映画『ゼロの音』が、Huluにて4月27日0時から配信スタートすることが決定。シーン写真、メイキング写真が解禁された。本作はHulu初のオリジナル映画作品となる。
【写真】川谷絵音&萩原みのり、撮影現場で笑顔も! 映画『ゼロの音』メイキング写真
物語は、病によって音楽の道を絶たれた青年が、憧れの人の死に直面したことをきっかけに人生を再生していくハートフルドラマ。「indigo la End」「ゲスの極み乙女」「ジェニーハイ」などさまざまなバンドで、ボーカル・ギターを担当し音楽活動を行う川谷絵音が、チェリストの道を諦め、市役所の生活福祉課で働く青年・大庭弦を演じ、市役所の同僚・上国料いとを萩原みのりが演じている。
ドラマ『恋のツキ』(2018)で演技に初挑戦して以降、演技経験はあった川谷だが、映画の主演は初。今回のオファーを受けた理由について「一番は監督の手紙です。直筆の手紙をいただいて、これはちゃんとやらないといけないと思いました。また、楽器を扱う作品だったことと、ジストニアという自分の身近にある題材を描いていたので、やってみようと思いました」とコメント。
共に主演を務める萩原みのりは出演を決めた理由を「いただいた脚本のラストシーンが好きで、このシーンを演じてみたいというのが一番大きかったです。また、川谷さんが主演と伺って、良い意味でどんな感じになるのか想像ができなくて、是非この作品に参加したいと思いました」と明かした。
川谷との共演については「川谷さんとは行きの車から帰りの車まで、休憩中もずっとお話しをしていました。その時間のお陰もあって、撮影の時間だけでは埋められない、川谷さん演じる弦さんと自分が演じるいととの距離の詰め方というか、関係性を自然と作ることができたと思います」とコメント。
さらに「たくさんの人の優しさが詰まっている作品です。観終わった後に、周りの人に優しくできたり、誰かのことを大事に思ったり、やさしさが伝染するように広がっていくと嬉しいです」とメッセージを寄せた。
川谷は、普段扱う楽器はギターとキーボードで、今回チェロに触ることも初めてだったため、実際にコンサートでチェロを弾くシーンを演じるにあたって、事前に練習し、準備を重ねたという。
チェロ監修をした奥村景氏は、川谷のチェロ演奏シーンをみて「チェロとギターは同じ弦楽器の仲間ですが、全然弾いた感覚が違うので最初は川谷さんも苦戦していました。更に今回使われた曲はチェリストでも弾くのが難しい曲です。ですが、二回目のレッスンでは曲をほぼ覚えていて軽く手直しをする程度まで上達していてビックリしました。撮影の時には、曲の雰囲気に合わせ情熱的に演奏するまで仕上がっていて、良い演奏シーンになるのではと楽しみに思えるほどでした」とコメント。
川谷は「チェロは、撮影に入るまで毎日弾いていました。かっこいい海外のチェリストを見つけて、その人の動画を見て参考にしたりしました」と明かした。
また、監督からの演出に関して「『感情を抑えてください』と現場で何度かいわれて、心を見せない役柄なので、感情を出さないように演技をするのが大変でした。監督が、アテ書きとおしゃってくれていますが、僕の中にあるものが形になったのかなと、共感する部分が多かったです。現場のあたたかい空気感が映像に反映されていると思うので、気負わずに観てもらえればと思います」と話している。
監督・脚本を担当した老山綾乃監督は「繊細に物語を捉えて、大胆に演じ、何より上国料いとという人物を愛してくれた萩原さん。なんてことないみたいな顔をしながらも、チェロもお芝居も全力で応えてくれて、作品を力強く引っ張ってくれた川谷さん。ラストシーンは萩原さんと川谷さんのアイデアで、脚本にはない終わり方を迎えました」と語った。
その上で、「ほんの些細なことだけど、弦にとっては非常に大きな意味を持つ終わり方になりました。チェロを抱きしめる川谷さんをみて、川谷さんにしか『弦』は演じられないと思いました。それに、萩原さんにしか『いと』という人物は捉えられなかったと思います」と述べた。
さらに監督は「2人に演じてもらえたことが、脚本・監督の私にとって最大のしあわせでした。ありがとうございました」と主演の2人に感謝した。
映画『ゼロの音』は、Huluにて4月27日0時から配信スタート。