ヘンリー王子、訴えていたタブロイド紙から謝罪を受ける
違法に個人情報を収集したとしてタブロイド紙Daily Mirrorなどを運営するMirror Group Newspapers(MGN)を訴えていたヘンリー王子。この裁判が始まり、王子が同社から謝罪を受けた。
【写真】ヘンリー王子、戴冠式に出席
Peopleによると、Daily MirrorやSunday Mirror、Daily Expressなどを運営するMGNを相手取りヘンリー王子らが訴えた裁判が現地時間5月10日に行われ、王子の情報を違法に入手したとして「率直に謝罪する」と同社が文書で発表。補償するとともに2度と繰り返さないことを約束したそうだ。
同社が今回認めたのは、2004年に、王子のナイトクラブでの行動について情報を収集するために、記者が私立探偵に調査を依頼した件。同社は、ボイスメールのハッキングに関しては関与を否定しており、いくつかのケースについてはすでに時効を迎えていると主張したという。
BBCによると、前回の聴聞会では、1996年から2010年までに出版されたヘンリー王子の148つの記事が対象であるとされたいた。
今回の裁判では、俳優のニッキー・サンダーソンやマイケル・ターナーも原告として参加しており、裁判はこの後6週から7週にわたって行われる予定。6月にはヘンリー王子が証言するとみられており、実現すれば現代王室の歴史で初めて、法廷で証言するロイヤルメンバーとなる。
なお王子は、4月に行われたこの裁判の予備審問にサプライズで出廷していた。先週末は父チャールズ国王の戴冠式出席のためイギリスに帰国しており、裁判にも出席するのではないかとみられていたが、戴冠式と長男アーチー王子の誕生日が重なっていたために、式典出席後すぐにアメリカに帰国している。また王子は、同様の裁判をほかのタブロイド紙の運営会社に対しても起こしている。