役所広司が公共トイレ清掃員役で主演! カンヌ映画祭コンペ出品のヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』海外用特報
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第76回カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門へ正式出品される、役所広司主演のヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS(原題)』(日本公開未定)より、海外用の特報が解禁された。
【動画】東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描く 役所広司主演『PERFECT DAYS』海外用特報
ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督が、日本の公共トイレのなかに“small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)”を見い出し、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いだ本作。
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。
平山を演じるのは、ヴィム・ヴェンダースが長年リスペクトしている役所広司。ふたりの静かなセッションが、その瞬間、その瞬間にしかないものたちの美しさを描き出す。役所は本作でエグゼクティブ・プロデューサーも務めている。
共演は、平山のもとに突然訪れるめい役に新人の中野有紗。その母、平山の妹に麻生祐未。平山と奇妙なつながりをもつホームレスに、ダンサーの田中泯。同僚の清掃員に柄本時生。そのガールフレンドにアオイヤマダ。平山が休日に訪れる居酒屋のママに石川さゆり。その元夫に三浦友和。そのほかにも、豪華キャストが登場する。
このたび、海外用の特報映像が解禁に。パリ、ロンドン、ベルリン、東京で行われた試写会で、「今の東京をこんなにも温かく、美しく、描けるのか」と驚きの声が多数あがった本作品のカンヌ国際映画祭用の映像。「この世界にはつながっている世界と、そうでない世界がある」という言葉通り、自分だけのルーティンのなかを淡々と生きる清掃員の平山。そしてそれを静かに揺らす出来事たち。ヴィム・ヴェンダースの見つめる詩的で温かな世界が映し出されている。