フィンランド発の痛快バイオレンスアクション『SISU/シス 不死身の男』10.27公開&予告編解禁
ヨルマ・トンミラが主演するフィンランド映画『SISU/シス 不死身の男』が、10月27日より全国公開されることが決定。併せて予告映像とポスターが解禁された。
【動画】不死身の男、ツルハシ1本でナチスを血祭りに 映画『SISU/シス 不死身の男』予告編
タイトルの「SISU(シス)」とはフィンランドの言葉で、すべての希望が失われたときに現れるという不屈の精神を意味する。本作は、そのSISUを武器に、伝説の兵士がナチス戦車隊をたったひとりで血祭りにあげてゆく痛快バイオレンスアクションだ。
故国フィンランドで19週連続トップ10入りし、2022年10月の第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭 ファンタスティック・コンペティション部門で最優秀作品賞、男優賞、撮影賞、作曲賞を受賞。批評サイト「ロッテントマト」では98%の高評価を獲得した。
脚本、監督を務めるのは『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』(2011)、『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(2015)でも大自然を舞台にしたアクションアドベンチャーを描いてきたヤルマリ・ヘランダー。
舞台は1944年、第二次世界大戦の末期。ソ連に侵攻され、ナチス・ドイツに国土を焼かれたフィンランドだ。いてついた荒野で金塊を掘り当てた男が金を隠し持ち、孤独な旅を続けるが、ナチスの戦車隊に見つかってしまう。絶体絶命の窮地に追い込まれたその男、かつて祖国を蹂躙したソ連兵を殺しまくった制御不能の<伝説の老兵>だった。武器は使い古したツルハシ1本、そして最強硬度の“SISU”。銃でも戦車でも地雷でも縛り首でも絶対に死なない不死身の男は、最後の1人をつぶすまで止まらない。
予告映像は、戦火に包まれた街を見つめる男のシルエットから始まる。重低音が印象的な音楽、馬で荒野を進む男の姿は西部劇を思わせるが、現れたのはナチス戦車隊。老いた男だとなめてかかった野盗のようなドイツ兵に金も命も奪われそうになった次の瞬間、男のナイフがきらめき、敵兵の頭に刺さる。機関銃を撃ちまくる敵には埋めてあった地雷をぶん投げ、一撃で爆殺。<彼を怒らせたら終わりよ>という語られるとおり、かつて精鋭部隊の軍人として名をはせたその男は顔色ひとつ変えずに次々と敵を血祭りにあげていく。<武器はツルハシ そして不屈の魂>という言葉を体現する、不死身の老兵vsナチスの壮絶すぎる戦いが描かれた映像になっている。ナレーターは声優の銀河万丈。
ポスターは、「“世界一幸せな国”フィンランドから届いた、爆風マッド・エンターテインメント」のコピーと共にナチスに周囲を囲まれ絶体絶命の窮地に立たされた、いぶし銀の魅力を放つその男の不敵な表情が前面に描かれる。祖国を焼き払った非情なナチス戦車隊へ怒りのごとく、火の粉と血しぶきが舞う中、瞳の奥には“SISU魂”が燃えている。そして男の相棒なのか、殺りくの荒野には似合わない愛くるしいむく犬が、漢度MAXの世界になんとも言えない安らぎとユーモアを醸し出している。
映画『SISU/シス 不死身の男』は、10月27日より全国公開。