フランス初のサメ映画『シャーク・ド・フランス』8.11公開 他と一線を画すスタイリッシュなコメディに
フランス初のサメ映画『Year of the Shark(英題)』が、邦題を『シャーク・ド・フランス』として、8月11日より全国順次公開されることが決定。日本版ポスタービジュアル、予告編、場面写真が解禁された。
【動画】鮮やかで、奇妙で、スタイリッシュなサメ映画 『シャーク・ド・フランス』予告編
すっかり夏の風物詩としてエンタメ界に定着してきた“サメ映画”。SF、パニック、モンスター、大作からパロディなど、なんでもアリ状態でさまざまな作品が作られている。そんななか、本作はサメ映画の金字塔『ジョーズ』にオマージュを捧げる、ちょっとユニークなサメ映画だ。
手がけたのは、フランス人の双子監督ルドヴィック&ゾラン・ブケルマ。前作の『テディ』が、第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出され、日本では第12回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルで初披露されたことで注目された。彼らは「もう一度原点(の『ジョーズ』)に立ち返ろう」と脚本を書き上げ、早期退職を間近に控えた海上警察官を主人公にしながらも、現代的な風刺を効かせた、他のサメ映画とは一線を画す、オフビートでスタイリッシュなコメディ映画として作り上げている。
主人公マジャを演じるのは、『私は確信する』『ヴィーガンズ・ハム』『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』、さらに第53回東京国際映画祭でグランプリを受賞した『ザ・ビースト(英題)』などの話題作への出演が続くフランス人俳優マリナ・フォイス。もともとは劇団でコメディエンヌとして活躍していた彼女の本領を発揮し、異常なまでにサメ退治にのめり込む海上警察官を演じる。
今回解禁された日本版ポスターは、青と黄色を貴重とした本国版からデザインを一新。フランス国旗をイメージしたトリコロールカラーが用いられており、記念すべきフランス“初”のサメ映画であることが表現されている。一見、ポップで明るい印象だが、青は海として表され、赤の部分にはサメ映画にはおなじみの“血”が滴っており、スタイリッシュながらも、どこか不穏な気配が漂うビジュアルとなっている。
予告編は、引退を間近に控えた主人公の海上警察官マジャが、観光地で賑わう海にサメが現れたことで、ビーチを封鎖しようと上司に提案するシーンから始まる。しかし、「寝ぼけたことを言うなあり得ない」「引退が近いから幻を見たのだろう」「『ジョーズ』の見すぎだ」と、周りの人たちから言われ、誰も彼女の言うことを信じようとしない。
観光客で賑わうビーチに、サメの影は刻一刻と近づいてくる。そして、恐れていた事件が発生してしまう。責任感の強いマジャは、最初で最後のサメ退治を決意。果たして村の平和は守られるのか?
映画『シャーク・ド・フランス』は、8月11日より全国順次公開。