マドンナやカトリーヌ・ドヌーヴの姿も! 『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』予告&ポスター解禁
フランスの世界的ファッションデザイナー、ジャンポール・ゴルチエの半生を描いたミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』の舞台裏を追った9月29日公開のドキュメンタリー映画『Jean Paul Gaultier: Freak & Chic(原題)』の邦題が、『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』に決定。日本版予告編とポスタービジュアルが解禁された。
【動画】マドンナの姿も! 美しい衣装と舞台の裏側が垣間見える予告編
ジャンポール・ゴルチエは、マドンナの「コーンブラ」を手掛けたデザイナーとして知られ、映画衣装の分野でもリュック・ベッソン監督の『フィフス・エレメント』(1997)、ペドロ・アルモドバル監督の『キカ』(1993)や『私が、生きる肌』(2011)など、多くのキャリアを持つ世界的ファッションデザイナー。
ゴルチエ自らが企画・脚本・演出を手掛けたランウェイ・ミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』は、2018年のパリ公演を皮切りに、今年5~6月には日本公演も開催され、全世界で35万人を動員した大人気公演。そんな熱狂のステージの裏側に2年間も密着して作られたドキュメンタリーが本作だ。
奇想天外&ファンタスティックなデザインで有名なクチュリエ(男性デザイナー)、ジャンポール・ゴルチエ。ファッションシーンで旋風を巻き起こしてきた彼が今回挑むのは、ミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』。自身のコレクションと2足の草鞋を履いて創り上げるショーの舞台裏は、トラブルの連続だった。衣装合わせ、初のリハーサル、ダンサーの故障、演出のいざこざなど、ゴルチエとそのチームはさまざまなアクシデントに見舞われる。
そして、制作が進むにつれて明かされるゴルチエの真実。愛するテディベアや親愛なるマリーおばあちゃん、唯一無二の恋人フランシス、1976年初のファッションショーの評価…本当のゴルチエが紐解かれていく。マドンナ、ロッシ・デ・パルマ、カトリーヌ・ドヌーヴらゴルチエのミューズもカメオ出演するほか、なんとファッション界の女帝アナ・ウィンターも登場。1970、80年代を彩ったヒットナンバーや豪華けんらんなオートクチュールと共に、トップデザイナーの仕事へのこだわりが詰まった制作秘話が明かされる。果たして彼らは、無事初日を迎えられるのか。
日本版予告編は、「子どもの頃の夢はショー(を創り上げること)だった。夢をかなえる時がきた」というゴルチエのセリフから始まる。煌びやかなショーの世界に憧れた少年は、やがて世界的なファッションデザイナーとなり、そのキャリアの集大成として自らの人生を舞台化することになった。
映像には、実際にパリコレを飾ったオートクチュールを纏(まと)うダンサーたちの姿や、本番に至るまでの壮絶なレッスン、ゴルチエのデザイン画を元に繊細かつ緻密にドレスを創り上げていく衣装スタッフ、そして、本番ぎりぎりまで修正を重ね、一切の妥協を許さないゴルチエの姿など、ステージの裏側で渦巻く創造の喧騒が映し出されていく。さらに、マドンナやカトリーヌ・ドヌーヴ、マリオン・コティヤールらの姿も。
「私は愛されたくてデザイナーになったんだ」「学校に友達はいなく、仲間外れ」。ミュージカルで表現されたゴルチエの半生が本人の口から改めて語られると同時に、彼の比類なき創造力と仕事術、そして周囲を気遣う人間性を知ることができる本作の一端を収めた、華やかな予告編となっている。
ポスタービジュアルは、「ゴルチエの本当の物語を知りたい?」というキャッチコピーと共に、彼の代名詞ともいうべきマリンボーダーが用いられた印象的なデザイン。ゴルチエを囲むように散りばめられているのは、彼の人生を彩ってきたアイテムや人物たち。まさに、ゴルチエの人生を体現するかのようなビジュアルとなっている。
映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』は、9月29日より全国公開。