『ファルコン・レイク』監督が虜になった撮影時18歳&14歳の新星俳優、メイキング映像到着
シャルロット・ル・ボン監督の長編デビュー作『ファルコン・レイク』より、キャストのオーディションと撮影風景を収めたメイキング映像が到着した。
【動画】18歳と14歳の新星をキャスティング! 『ファルコン・レイク』メイキング映像
原作は、各国で受賞を重ね、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞に輝くなど日本でも人気を博すバンド・デシネ(フランス語圏のマンガ)の名手バスティアン・ヴィヴェスによる『年上のひと』(リイド社刊)。湖畔の避暑地を舞台に、14歳になる少年と16歳の少女がたどる“忘れられないひと夏”を描く。
この度、多感な思春期を過ごす10代のリアリティを追求したキャスティングの裏側をシャルロット・ル・ボン監督が明かすメイキング映像が到着した。
大人へと変わりゆく年頃の少女が持つ大胆さと繊細さを兼ね備えたヒロインのクロエ役には、「無意識に人を惹きつけるような魅力を備えた美少女」を求めていたという監督。オーディションだけではその希望に叶うキャストを見つけることができず、公募に踏み切ると、ビデオだけでも200本が届いた。
計400人もの中から選ばれたのは、当時18歳のサラ・モンプチ。メイキング映像には、最近見た夢の話を語る想像力豊かで物憂げな表情が印象的なサラの貴重なビデオ映像も収められている。監督は映像を見た当時を振り返りながら、「クロエはこの子だ!」と即決だったと語る。
また、彼女の少年らしさも感じさせる雰囲気にも魅了されたという監督は、「映画でドレスを着させられるのがイヤだった」と役者としても活躍する自身の経験から、スカートではなく短いパンツを中心とした衣装にするなどのこだわりも明かす。
クロエに恋心を寄せる14歳を迎える少年バスティアン役には、奇しくも撮影時14歳だったジョゼフ・アンジェルが抜擢された。ルイ・ガレル監督『パリの恋人たち』に子役として出演していたジョゼフに魅了された監督の強い希望でのキャスティングとなった。
「クロエとバスティアンがもし同い年だったら、付き合っていたと思えるような少年がよかった」と語る監督の意向通り、役者たちの実年齢や年齢差を活かしたキャスティングが実現できたことで、本作では思春期の少年少女にしか醸し出せない儚さや、ぎこちない距離感などがありのままに映し出されている。
主人公バスティアン役のジョゼフは、本作で第11回カナダ・スクリーン・アワード最優秀主演賞にノミネートされるなど、高い評価も受けた。2人の新星の才能を発掘したシャルロットの深い洞察力による演出や、ジョゼフとサラが演じる等身大のバスティアンとクロエの姿に期待が高まるメイキング映像となった。
映画『ファルコン・レイク』は、8月25日より全国順次公開。