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田辺桃子×小出薫×森田想トリプル主演! 宇賀那健一監督最新作『愚鈍の微笑み』公開決定

映画

 田辺桃子、小出薫、森田想がトリプル主演する宇賀那健一監督の映画最新作『愚鈍の微笑み』が、本年劇場公開されることが決まった。

【写真】森の中の田辺桃子、小出薫、森田想 『愚鈍の微笑み』キャラクタースチール

 本作は、映画『サラバ静寂』『転がるビー玉』『異物 -完全版-』『Love Will Tear Us Apart』などの独自の世界観を生み出す作品で海外でも注目を集める宇賀那監督が反戦をテーマに描いたファンタジー映画。マナ、ナナミ、ユカの幼なじみ3人が森の中の小屋でいつもと変わらない日常を過ごす中で、ある選択をしていく…という物語だ。

 しっかり者のマナを『ラーゲリより愛を込めて』『とんび』などの田辺桃子、ルーズなナナミを『異物-完全版-』の小出薫、天然で明るいユカを『アイスと雨音』『わたしの見ている世界が全て』などの森田想が演じる。

 森の中の小屋に集う、幼なじみのマナ、ナナミ、ユカ。いつもと変わらぬ風景。山も川も、木々の間から降り注ぐ日の光もいつもと同じ。バーベキューで肉を焼き、大好きなお酒を飲み、マクドナルドのハンバーガーを奪い合う。音楽をかき鳴らして楽しく踊る3人だが、時折ふと不穏な空気が見え隠れするのだった。その後、3人のもとに大きな飛行機の音が近づいてきて、「早く逃げなさい」と叫ぶ自衛隊員とすれ違う。果たして、彼女達が見せる選択とは―。

 脚本も手掛けた宇賀那監督は「地震もパンデミックも戦争も、少し前までは自分に降りかかることのない出来事だと思っていた。でも、そんなわけがない。私たちは全てが起こり得る可能性を持った中、綱渡りで生きているのだ。それでも私たちは、たとえそれに気づいた後でも何も気づかないふりをして、あえて薄ら笑いを浮かべながら下らない会話を繰り出す日常を続ける。それこそが私たちに出来る唯一の抵抗なのかもしれない。この映画が誰かの心に触れられたらいいなと思っています」と、本作に対する強い思いを語っている。

 田辺は「私が演じさせていただいた『マナ』は真面目で、冷静に考えながら周りの人を前向きに引っ張っていく性格で、3人のバランスをとる役割でもあり、私もマナの前向きさにセリフを言いながら背中を押されていました。異質で、コミカルで切なくて、ずっと見ていたいような瞬間を詰め込んだ60分、是非楽しんでもらえたら嬉しいです」とコメント。

 小出は「ある日、突然日常が変わる。それを何かや誰かによって本当に突然奪われてしまったとしたら、そこに湧いてくる感情は怒り?哀しみ?それとも憎しみ?最初に脚本を読ませていただいた時、宇賀那監督の真っ直ぐな眼差しに胸がキュッと締め付けられました。仲間たちや家族と美味しいものを食べながら笑い合う時間が急に愛おしすぎるものに感じました。きっと、大事な人に伝えたい事はどんな時代でも、いつだって同じな気がします。そんな事を思いました」とコメントした。

 森田は「撮影のある2日間、役と同化すると自然と現実離れした気持ちで、時間というものが惜しくなる瞬間がありました。迫られている焦燥感のなか少女たちが溜め込んだ想いも、物語に乗せれたと思います。唯一無二な宇賀那さんワールドに参加出来たことも、桃子ちゃんと薫さんと手を取り合った時間も、とても嬉しい出来事でした」としている。

 映画『愚鈍の微笑み』は、2023年公開予定。

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