ベネチア国際映画祭開幕もレッドカーペットにスター俳優の姿なし トニ・ガーンらモデルが登場
全米映画俳優組合(SAG‐AFTRA)と全米脚本家組合(WGA)のストライキが始まって以来の最大のイベント、ベネチア国際映画祭が開幕した。オープニングのレッドカーペットに有名俳優の姿はなく、寂しい開会式となったようだ。
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現地時間8月30日、イタリア・ベネチアのリド島にて、第80回ベネチア国際映画祭が開幕した。63年ぶりにSAG‐AFTRAとWGAが一度にストライキを行っている今年、例年セレブが華やかに着飾って登場するベネチアのオープニングには、映画をプロモーションする人気俳優たちの姿はなく、寂しいものとなった。
第二次世界大戦中の潜水艦を舞台にしたイタリア映画『Comandante(原題)』がお披露目されたオープニングセレモニーには、アルベルタ・フェレッティによるスパンコールのきらびやかなシルバードレスを纏ったトニ・ガーンがエレガントに登場。台湾人俳優のスー・チーや、イギリスの俳優シャーロット・ランプリングが姿を現したほかは、モデルが多く、目立った出席者はいなかったようだ。
7月から続いているSAG‐AFTRAのストライキでは、俳優たちは映画の撮影に参加しないほか、出演作のプロモーション活動や映画祭、授賞式への参加も禁止されている。これを受け、オープニング作品に予定されていたゼンデイヤ主演のルカ・グァダニーノ監督作『Challengers(原題)』の出品が直前に取り止められるなど、ベネチア国際映画祭にも影響が出ている。
第80回ベネチア国際映画祭は、このあと9月9日まで開催され、最高賞の金獅子賞などを発表する授賞式は同日夜に行われる予定。