ドリュー・バリモア、スト破りの非難うけ謝罪 トーク番組の放送を延期
海外ドラマ
ストライキ中にもかかわらず、自身の冠トーク番組『ドリュー・バリモア・ショー』の新シーズンを開始することを発表し、組合から非難を受けたほか、権威ある授賞式のホストを降板させられたドリュー・バリモア。これをうけ、ストライキ終了まで新シーズンを延期することを明らかにした。
【写真】映画『E.T.』（1982）に出演した際のドリュー・バリモア
ドリューはこの度インスタグラムを更新し、「皆の声を聴き、番組のプレミアをストライキが終わるまで延期することを決めました」と発表。「傷つけてしまった皆さん、そしてもちろん、この番組をここまでにしてくれた素晴らしいチームの皆に、深くお詫びをしたいのですが、言葉が見当たりません。挽回できるよう、懸命に取り組んでいます。業界全体が、少しでも早く解決に向かうよう心から願っています」と綴った。
放送局のCBSテレビジョン・ディストリビューションはVarietyに対し、「番組再会を中断するというドリューの決断を尊重するとともに、その過程がいかに複雑で困難なものだったかを理解します」と発表した。
ハリウッドでは現在、全米映画俳優組合（SAG‐AFTRA）と全米脚本家組合（WGA）のダブルストライキにより、映画やドラマの撮影だけでなく、関係者たちの出演するトーク番組の収録もストップしている。こうした状況にもかかわらず、ドリューは、9月10日にインスタグラムを通じて番組の放送再開を発表し、物議を醸した。
これを受け、WGAは声明を発表し、「『ドリュー・バリモア・ショー』で使用される脚本は全てストライキ規約に抵触したものです」と反発。「『ドリュー・バリモア・ショー』はWGAのストライキ対象番組ですが、脚本家抜きで番組を再開させる計画を立てています。組合はストライキ期間中に制作を継続するストライキ対象の番組にはピケを張っており、今後もそれを継続する予定です」と断固反対の姿勢を見せた。
また、アメリカで最も権威のある文学賞のひとつとして知られる全米図書賞を主催する全米図書協会は、11月に行われる授賞式のホストの依頼を取り消したと発表。「全米図書賞は、文学の力と、作家たちによる我々の文化への比類なき貢献を祝福する夜です。『ドリュー・バリモア・ショー』が制作再開を発表したことをうけ、バリモアさんを全米図書協会は第74回全米図書賞にホストとして招待することを取り止めました」としている。
