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上野樹里、自前の衣装持ち込み役に挑む 打合せは8時間ぶっ通し!? 『隣人X』熊澤尚人監督が魅力明かす

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映画『隣人X -疑惑の彼女-』場面写真
映画『隣人X -疑惑の彼女-』場面写真(C)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社

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 映画『隣人X ‐疑惑の彼女‐』が、12月1日より全国公開される。主演を務める上野樹里の魅力を、17年ぶりのタッグとなる熊澤尚人監督が明かした。

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 本作は、第14回小説現代長編新人賞を受賞した小説『隣人X』(パリュスあや子著)を、7年ぶりの映画主演となる上野と、初共演となる林遣都で実写映画化。

 世界には紛争のため故郷を追われた惑星難民Xがあふれ、各国がその対処に苦慮していた。いち早く受け入れを発表した米国に追随するように、日本も受け入れを決定。人間の姿をそっくりコピーして日常に紛れ込んだXがどこで暮らしているのか、誰も知らない。Xは誰なのか、彼らの目的は何なのか。社会には言葉にならない不安や動揺が広がり、誰もが隣にいるかもしれないXを見つけ出そうと躍起になっている。

 そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎はX疑惑のかかった柏木良子の追跡を始める。スクープのために自身の正体を隠しながら徐々に良子へ近づいていく笹。ふたりは少しずつ距離を縮め、やがて笹の中に本当の恋心が芽生えるが、良子がXかもしれないという疑いを拭いきれずにいた。果たして良子は本当にXなのか? 良子への思いと本音を打ち明けられない罪悪感、記者としての自負に引き裂かれる笹が最後に見つけた真実とは…。

 熊澤監督は、上野とは『虹の女神 Rainbow Song』以来17年ぶり、林とも『ダイブ!!』以来15年ぶりのタッグとなる。

 原作小説では3人の女性が登場するが、その中の1人・柏木良子のイメージは初期から上野樹里しかいないと話す熊澤は、脚本を上野の所属事務所に送って、出演をオファー。脚本を読んだ上野は「Xという存在がいることで、普通ではない男女の物語になっていることに興味を持ちました。その頃は、完成したものとは結末の違う脚本だったのですが、違う形の脚本になっても面白いんじゃないかと思った」と熊澤の携帯に自ら直接電話したことを明かしている。

 後日、改めて会って作品に関して話すことになったが、上野はいても立ってもいられなかったらしく、翌日も電話し数時間話したという。数日後、実際に会った時には、8時間ぶっ通しで脚本打ち合わせを行い、脚本へのアイデアをもらったりと撮影前から共に本作を作り上げていったのだ。

 プロデューサーの小笠原は「プロデューサー人生において、1回の脚本打合せに8時間ぶっ続けて行うというのは初めてのことで、素晴らしい経験になりました。上野さんも企画プロデューサーの1人だと思っています」とそのたぐいまれな上野の情熱を評する。

 熊澤監督は、『虹の女神』で上野のあふれる才能と魅力を十二分に映画に焼き付けられ、映画を通して信頼関係を築けたという。「上野さんの演技は瞬間に生まれるダイナミズムと予想を超える感じが大変魅力的で、全身全力で映画作りをされる方でもあるので、一緒に映画を作らせて頂けると、演技の深淵と映画らしい醍醐味(だいごみ)を、これでもかと言うくらい見せつけられ、映画作りってホント楽しいなと、心から感じさせてもらえる、唯一無二な女優さんです。ずっとご一緒したいと望んでいたので、やっと再会できて、今回は本当に楽しい映画作りになりました」と熊澤。その信頼に応えるように上野は衣装やカバン、小物など演じる良子のキャラに合ったものを考えて、自前でたくさん持ち込んで劇中で使用したのだ。

 熊澤は上野について「嘘がなく、自然体、地球と一体化している感じなのは今も変わらないですが、大人として更に磨かれて、優しさと柔らかさが増して、深淵な魅力が、果てしなくなったと感じました。撮影を終えた後、今回は珍しく余韻からなかなか抜けられないと話してくれましたが、上野さんとは直ぐにまた映画を作りたいです。別の世界観で、新しいキャラクターに挑戦してもらいたいです」と語った。

 『隣人X ‐疑惑の彼女‐』は、12月1日より全国公開。

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