『ハリー・ポッター』ダンブルドア役マイケル・ガンボンさん死去 ハリー、ロン、ハーマイオニー役キャストらが追悼
映画「ハリー・ポッター」シリーズのアルバス・ダンブルドア役で知られるアイルランド出身の俳優マイケル・ガンボンさんが逝去。82歳だった。この度ハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフら共演者が追悼メッセージを発表した。
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Varietyによると、現地時間9月28日に「マイケル・ガンボンの逝去を沈痛な思いで発表します」と遺族が発表。「愛すべき夫で父親であるマイケルは、肺炎の発作を起こしたのち、妻アンと息子のファーガスに見守られ病院で静かに息を引き取りました」と明らかにした。
ガンボンさんは1940年にアイルランド・ダブリンで生まれた。家族とともにロンドンに移住後、舞台で俳優デビュー。イギリスの名門、王立演劇学校を卒業し、ロイヤル・ナショナル・シアターの舞台で活躍した。英演劇界で最も権威があるローレンス・オリヴィエ賞を3度受賞したほか、英国アカデミー賞には4度も輝いた。1998年には演劇界における功績が称えられナイトの勲章を受勲している。
ガンボンさんの逝去を受け、「ハリー・ポッター」シリーズの共演者が声明を発表。ダニエル・ラドクリフはVarietyに対し、「マイケル・ガンボンの逝去で、世界はかなりつまらないところになってしまいました」とコメント。「マイケル・ガンボンは、共演する光栄にあやかった俳優の中でも、最も見事で自然な俳優のひとりでしたが、その計り知れない才能にもかかわらず、僕の印象に残っているのは、彼が楽しそうに仕事をする姿です。彼は軽妙でふざけていて、大変に陽気な人でした。仕事を愛していましたが、仕事だけでは定義されない人でした」。
「彼は類まれなるストーリーテラーであり、ジョークの達人でした。ジャーナリストと話すときは事実とフィクションの境界をあいまいにし、一緒にプロモーション活動をした中でも、最高にエンターテイメント性のある人でした。共演した6作品で、彼と多くの時間を過ごしました。ブルースクリーンの前で芝居をしたときは、期待以上に記憶に残る、楽しい時間を過ごすことができました。訃報に触れ、とても悲しいですが、自分が、彼と一緒に仕事をしたラッキーな人の中のひとりであることに感謝します」とした。
ロン役のルパート・グリントは、インスタグラムにダンブルドア校長の写真を投稿。「マイケルの訃報を聞き、とても悲しいです。彼は撮影中、毎日のように温かさと、いたずらっぽさを持ち込んでくれました。子どもだった僕を魅了し、いつしか、人生に楽しさとひょうきんさを持つロールモデルとなりました。ご遺族に僕からの愛を送ります」
ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは、インスタグラムストーリーズを更新。「優しい優しいマイケル・ガンボン。あなたはシリアスになりすぎることなく、それでいて一番シリアスな瞬間には格式をもたらしてくれる人でした。偉大さを軽妙に纏うさまを示してくれてありがとう。さみしくなります」と偲んだ。
このほか、原作者のJ・K・ローリングやジェイソン・アイザックス、ハリー・ポッターの公式なども、X(旧ツイッター)を通じて哀悼の意を表している。