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分離手術から35年―ベトナムのドクちゃんの人生を長編ドキュメンタリーで初の映画化!

映画

<プロデューサー・リントン貴絵ルース コメント>

 10年以上前、音楽を通じた平和活動の場でグエン・ドクさんに出会った際に、思い切って彼に聞いた質問があります。

 「(枯葉剤を撒いた)アメリカのことは嫌いですか?」

 彼の答えは、「アメリカ人も、僕と同じように平和を愛してる」でした。

 それ以来、彼から「生きる」ことの困難さと逆境に立ち向かう人間の本質的な強さを学びました。

 彼は分離手術を受けた結合双生児として広く知られています。しかし、その存在が多くの人にとって「過去の人」として捉えられ、一見、終わったドラマのように見えてしまっていることに私は危機感を感じています。それではまた残念なことにも悲惨な歴史は時を超え場所を変え、繰り返されてしまうのではないでしょうか。

 SDGs(持続可能な開発目標)が掲げる「持続可能な」平和の必要性を、ドクさんはよく知っていて、「これまで戦争の犠牲になった人の命が無駄になっている」と言っています。この混沌とした時代において、彼だからこそ伝えられる「平和」のメッセージがあります。日本人とベトナム人が、あらゆる知識と技術を結集しヒューマニズムにあふれた協力でベトちゃんドクちゃんを救った経緯からも、日本とベトナムが外交関係樹立50周年を迎えるこの年に、彼の現在の姿を映画にすることは必然でした。

 彼の体調は極めて悪いです。足は一本、骨盤は一つ、そして一つしかない腎臓は悲鳴をあげています。42年前から人々を引き寄せ続ける彼の明るい性格のおかげで、その事実を忘れそうにもなりますが、彼は重度の障がい者です。

 彼は「あと5年生きれるかわからない」と言っていましたが、映画制作が進むにつれて、「この映画が完成したら、何十年も健康でいて、映画と一緒に平和活動に引き続き励もう」という気持ちであふれています。

 このドクさんの命をかけた真実のストーリーこそが人類に「平和」の意味を説き、「平和」への思いを呼び覚ますきっかけを生み出すと信じ、映画の制作に全身全霊で取り組んでいます。

 この映画の使命を支えるためには皆様の協力が不可欠です。どうぞご支援をよろしくお願い申し上げます。

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