祝祭が近づくに連れ食卓は徐々に悪夢へ! 新感覚ホラー映画『ファミリー・ディナー』予告編解禁
トライベッカ映画祭ほか各国の映画祭を席巻したオーストリア発ホラー映画『ファミリー・ディナー』より予告編、本ビジュアルが解禁された。
【動画】減量のために訪れた叔母の家で悪夢のような体験が! 映画『ファミリー・ディナー』予告編
本作は、イースター(復活祭)の直前、体型にコンプレックスを持つ10代の少女が、減量の手助けをしてもらうために著名な料理研究家の叔母の元を訪ね、悪夢のような体験をする様を描く。
監督は、巨匠ミヒャエル・ハネケも講師を務めるオーストリアの名門ウィーン・フィルムアカデミー出身の新鋭ペーター・ヘングル。本作が長編初監督作ながら、家庭内の目に見えぬ暴力性、ルッキズム、食と祝祭における宗教観の変化といった今日的な題材を、静謐かつスリリングな物語に昇華させた。その才能は高く評価され、北米最大級の映画祭のひとつ、ニューヨークのトライベッカ映画祭の正式上映作品に選出。同映画祭でワールドプレミアとして華々しく上映されたのを皮切りに、その後もスイスのヌーシャテル、韓国のプチョンといった世界各国の名だたるジャンル系映画祭で、熱狂をもって迎えられた。
ふくよかな体型に自信の持てない10代の少女シミーは、復活祭(イースター)の休暇を利用して、有名な料理研究家で栄養士の叔母クラウディアの元を訪ねる。シミーは叔母が健康的なダイエットの力になってくれると期待していたが、叔母の食事指導は思いのほか過激なものだった。
さらに、不可解なほど敵意を剥き出しにしてシミーに嫌がらせを繰り返す従兄弟のフィリップや、得体のしれない叔母の新しい夫・シュテファンの存在がシミーの不安を掻き立てる。そして、不気味な家族によるイースターの祝祭が1日また1日と近づくにつれ、美しい料理に彩られた食卓は徐々に悪夢へと変わってゆく…。
予告編は、シミーが不穏な雰囲気漂う叔母クラウディアの家に到着するところからスタート。シミーを歓迎するクラウディアだが、いざ生活を始めるとシミーに過酷な食事制限を課したり、従兄弟のフィリップと同じ寝室にさせたりと、なぜか厳しい態度。そして、見た目にも美しい料理の数々が登場するが、その一方で叔母一家の不気味な存在感はどんどん増していく。終盤では衝撃的な映像がたたみかけるように展開し、最後は「さあ、いただきましょ」と笑顔で呼びかけるクラウディア、無言でほほえむシミーの姿で幕を閉じる。果たして、華やかなはずの祝祭で少女が体験する恐るべき悪夢とは。
本ビジュアルは、主人公シミーが豪勢な料理を前に笑顔を見せる姿を捉えたもの。一見どこかおとぎ話のようなかわいらしい雰囲気だが、よく見ると、フォークとナイフを握る手や後ろの窓には血の跡が。横には「命をたくさん召し上がれ」というコピーが添えられ、華やかな料理と不穏さのコントラストが恐怖をあおるビジュアルとなっている。
映画『ファミリー・ディナー』は、12月8日より全国公開。