ベルリン国際映画祭・国際ジェネレーション部門でグランプリ! 映画『コット、はじまりの夏』、来年1.26日本公開
コルム・バレード脚本・監督による映画『The Quiet Girl(英題)』が、邦題を『コット、はじまりの夏』として、2024年1月26日より全国公開されることが決定。ポスタービジュアル&場面写真が解禁された。
【写真】9歳の少女・コットが過ごしたかけがえのない夏休みと、愛おしさに満ちた希望の物語 『コット、はじまりの夏』場面写真
本作は、1981年、夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットの成長とはじまりを描く物語。第72回ベルリン国際映画祭グランプリ受賞(国際ジェネレーション部門/Kplus)、本年度の第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートをはじめ、世界の映画賞で26受賞、58ノミネート(10月12日時点)の快挙を果たした。
また、『私は最悪。』『燃ゆる女の肖像』など若く作家性の強い才能をいくつも世に送り出して来た気鋭のスタジオ・NEONが、本作の北米配給権を獲得。映画評サイトRotten Tomatoesでは、96%フレッシュ(10月12日時点)という高い評価を記録し、多くの映画人や映画ファンを魅了している。
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごすうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけていく―。
監督・脚本は、これまでドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を誠実に映し出してきたコルム・バレード。長編劇映画初監督となる本作で、コットがキンセラ夫婦との生活の中で初めて触れた深い愛情、自己を解放し成長していく姿を静かながらも丁寧に描き切っている。
本作で鮮烈デビューを果たした主人公コット役のキャサリン・クリンチは、史上最年少の12歳でIFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を獲得。その圧倒的な透明感と存在感で、寡黙だった少女が生きる喜びにあふれていくさまを、繊細な演技で見事に表現している。
解禁となったビジュアルでは、まっすぐな眼差しで前へと走り出す主人公コットの姿が切り取られている。キンセラ夫婦との愛情に満ちた生活の中で、自分を解放していくコットを優しく包み込むようなあたたかな陽の光と、「やっと見つけた、わたしの居場所」のコピーが添えられており、希望を感じさせるデザインに仕上がった。
また、場面写真ではキンセラ夫婦との何気ない時間を切り取ったカットや、透き通るような魅力にあふれたコットの表情が印象的な横顔も映し出されている。
映画『コット、はじまりの夏』は、2024年1月26日より全国公開。