『ある愛の詩』ライアン・オニールさん死去 82歳
『ある愛の詩』や『ペーパー・ムーン』で知られるライアン・オニールさんが亡くなった。現地時間12月8日に息子でスポーツキャスターのパトリックがインスタグラムにて発表。82歳だった。
パトリックはインスタグラムにて、「今までで最も辛いことを告げなければなりません。父が今日、愛する仲間に囲まれ、静かに息を引き取りました」と発表。「非常に寛大な人で、何十年にもわたって愛する人を手助けしてきました」「82歳、良い人生を送りました」と綴っている。
ライアンさんは、1941年米ロサンゼルスに生まれた。テレビシリーズ『ペイトン・プレイス物語』で注目を集め、1970年の『ある愛の詩』が大ヒットを記録。バックグラウンドの異なる若い男女の悲恋を描いた同作は、「愛とは決して後悔しないこと」という名セリフで知られ、今も純愛映画の金字塔として人々の記憶に残っている。アカデミー賞7部門にノミネートされ、ライアンさん自身も主演男優賞候補となった。
ほかに、バーブラ・ストライサンドと共演した『おかしなおかしな大追跡』や、スタンリー・キューブリック監督の時代劇『バリー・リンドン』などに出演。73年の映画『ペーパー・ムーン』では、娘のテイタム・オニールと共演を果たし、テイタムは史上最年少でアカデミー賞助演女優賞を獲得している。
近年はテレビドラマでも活躍し、『新ビバリーヒルズ青春白書』や『デスパレートな妻たち』に出演し、『BONES ー骨は語るー』では主人公テンペランス・ブレナンの父親を演じていた。また2015年には『ある愛の詩』で共演したアリ・マッグローと舞台「Love Letters」で45年ぶりに共演を果たしている。
プライベートでは、最初の妻ジョアンナ・ムーアとの間に娘テイタムと息子グリフィン、2人目の妻リー・テイラー=ヤングとの間に息子のパトリック、その後長く交際したファラ・フォーセットとの間に、息子のレドモンドを儲けた。2012年にはファラとの関係を綴った回顧録『Both of Us:My Life With Farrah(原題)』を出版していた。
2001年に慢性白血病、2012年には前立腺がんと診断されていた。