ウクライナ出身“ミス日本”が生出演 「日本人らしくない」の批判にEXIT兼近「いじめの構図」
お笑いコンビ・EXITがMCを務める『ABEMA Prime』が25日に放送され、「第56回ミス日本コンテスト2024」(以下、ミス日本)でグランプリに輝いた椎野カロリーナさんが生出演。ウクライナ出身のカロリーナさんと、「日本人らしさ」について考えた。
【写真】「ミス日本」グランプリの椎野カロリーナさん
カロリーナさんは「ファイナリストに選ばれただけで喜んでいた。グランプリで名前を呼ばれた時は驚きとうれしさで涙が止まらなかった」と振り返った上で、「ミス日本は内面を重視しているコンテスト。そのような場所で、私の“日本人らしさ”を認めてもらえたと思った」と話した。
また、エントリーした理由について、「私が日本人として評価されるのかを知りたかった。また、私が出ることで、同じような境遇の人たちの支えになりたかった」とコメント。さらに、「5歳で来日してから、インターナショナルスクールではなく、普通の学校に通っていた。だから、『自分は日本人だ』と思っていた一方で、“見た目は日本人と同じじゃない”というギャップがあった。だけど、見た目と心のギャップは国籍以外にも、性別や目に見えない持病などさまざまな場面で生じる。人を見た目で判断するのではなく、内面を尊重できる社会を作っていきたいので、ミス日本にエントリーした」と語った。
また、カロリーナさんに対して、「日本人らしくない」と疑問視する声に注目。カロリーナさんは「周りの人から『批判されるよ』と言われていたが、それでも『さらに日本人として成長したい』とエントリーした。むしろ、私が批判されることによって、“日本人らしさ”を考えるきっかけにしてほしい」とコメント。続けて、「私はウクライナの言葉がほぼ分からないし、マインドも違う。つまり、ウクライナに行ったとしても居場所がない。私にとって唯一の母国は日本であり、自分の気持ちと国籍が一致している国も日本。『日本人ではない』と言われたら、どうしたらいいのか分からなくなる」と心境を明かした。
番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITの兼近大樹は「本能的に『自分とは違うから排除したい』という心理が働くのかもしれないが、これはいじめの構図と一緒。“日本人らしさ”は明確な区切りがないグラデーションのようなもの。『この部分が違うから仲間に入れない』とするのではなく、許容をするべきだ。そうしないと、大人の様子を見た子どもたちが、より区別していくと思う」とコメントしました。また、「『日本人はこうあってほしい』という理想像をかき集めたものが、“日本人らしい”とする漠然としたイメージに繋がっている」と自身の意見を語った。
『ABEMA Prime』はABEMAにて毎週月曜から金曜21時放送。