2人の若者が禁じられた熊狩りに挑む――『プロミスト・ランド』初夏公開決定 ポスター&場面写真解禁
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■杉田雷麟
本当にやりたい事は別にあるけど、今の環境から動こうとはしない。というより動けない。同じ経験がある方、結構居ると思います。そんなに言うなら、やりたいことをやればいいって簡単に言う人、人と比べてくる人、どうなんでしょう。そんな簡単じゃないですよね。
この作品を見て、「やっぱり挑戦してみようかな」、「今のままの自分がいいな」、色々思うことがあると思います。どっちが正しいではなく、自分が感じ決めたことが正しい。ぜひ一度ご覧下さい。
■寛一郎
人、文化、自然、をマタギを通して感じられる作品です。時代、受け継ぐこと、踏襲することとそうでないもの、その中で淘汰されること。いい作品になっています。ぜひ劇場で。
■飯島将史監督
本作は社会や制度、文化、自然、価値観、様々な事が時代によって変わっていく中で、愚直に生きようとする2人の若者が主人公の話です。原作小説は今から40年前の東北の地を舞台に、マタギ文化特有の狭い世界を描いていますが、過去ではなく今の時代に通じる作品です。ぜひ、多くの方々に、春の雪山で熊を探して歩き続ける彼らと、同じ時間を過ごしてほしいと思っています。
■原作者・飯嶋和一
山岳の神々に捧げられた映像詩
飯島将史監督の肉声は、殊に原作にはない「ケボカイ」の儀式から伝わった。ケボカイは、マタギが獲物を解体する時に行なわれる。ほふった熊の頭部を川下に向けて置き、剥いだ毛皮を数人が持ち上げて、持ったまま頭の皮を尻に、臀部の皮を頭部へと回し、体の肉に覆い被せる。熊の霊が天にのぼり、再び獲物となって現われるのを山の神々に祈念する儀礼である。マタギにとって深山の狩場は霊場であり、樹木や獲物となる鳥獣にも神が宿る。この映画には、明治時代以降、我々が進んで失ってきた自然への畏敬と共生への願いがこめられている。