吉沢亮主演で『国宝』映画化決定! 激動の時代生き抜いた稀代の女方歌舞伎役者を描く
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吉田修一の長編小説『国宝』が吉沢亮主演で映画化することが決定。監督は『悪人』『怒り』の李相日、脚本は『八日目の蝉』『サマーウォーズ』の奥寺佐渡子が務め、2025年に公開される。
【写真】『悪人』『怒り』に続き3度目のタッグ! 吉田修一(原作)×李相日(監督)
今回映画化が決まった原作小説の『国宝』は、『パレード』で山本周五郎賞、『パークライフ』で芥川賞、『悪人』で毎日出版文化賞など数々の賞に輝いた吉田の最高傑作と呼び声の高い作品。吉田自身が、3年の間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にし、4年の歳月をかけて書き上げた渾身の一作で、上下巻800ページを超える大作となっている。
映画の舞台は、戦後から高度経済成長期の日本。任侠の家に生まれた喜久雄は、数奇な運命をたどり、歌舞伎役者の家に引きとられる。激動の人生の中で、やがて歌舞伎役者としての才能を開花させていくのだが…。
激動の時代を生き抜き、やがて国の宝となる稀代の女方歌舞伎役者・喜久雄を『キングダム』『東京リベンジャーズ』シリーズ、『青天を衝け』(NHK総合)などに出演し、2月に30歳を迎えた吉沢が挑む。
これまで踊りの経験がなった吉沢は、まずは真っすぐ歩くことから始め、すり足で歩く、正座の仕方、扇子の持ち方、取り方など、基本動作から習得し始めたとのこと。稽古初日は、真っすぐ歩くことだけで終わり、撮影時にきちんと踊ることができるのか不安もある中、他の仕事をセーブし、撮影本番のギリギリまで日々歌舞伎の稽古を行い、名もなき青年が国の宝になるまでの、稀代の歌舞伎役者・喜久雄に近づけるよう全身全霊で立ち向かったという。
本作は吉田×李の3度目のタッグ作。吉沢は、『悪人』ではただただ視聴者として感嘆し、『怒り』ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分への苛立ちを感じたと言い、完成を観てのどうしようも無い昂まりと悔しさを抱えたという。それから挑む本作については「『国宝』では当事者としてなにを思うのでしょう」とコメント。「稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です」と語っている。
撮影は、今月3月からスタートし、6月クランクアップ予定。公開は来年2025年を予定している。
映画『国宝』は2025年公開予定。
吉田修一、李相日、吉沢亮のコメント全文は以下の通り。